私は磯釣りをする時は荷掛けピトンを使っているんですが、皆さんはどうなんでしょうか?
使っていない方からすると
- あると楽そうだけど持ってくの面倒くさそう
- どんなピトンを買っていいか分からない
- ロッドケースが重くなってヤダ!
こんな感想をお持ちなんじゃないでしょうか?
私は今使っている荷掛けピトンは2つ目で、最初に買った物は1回も使わずに手放すという失敗をしています
そのような経験をした上で
- 自分が荷掛けピトンをどう使いたいか?
- どういう機能を重視するか?
- 携帯性はどうか?
などを色々考慮した上で選んだ2本目は、結果として自分の求める機能をほぼ満たしていて、磯釣りにおいて必要なアイテムとなっています
そのような経験を基に、この記事では
- 荷掛けピトンの役割
- オススメの2つの荷掛けピトンの紹介
について解説していきます
今、どの荷掛けピトンを使えばよいのか迷っている方や、荷掛けピトンの購入を考えている方は、この記事を読んでもらえれば自分が選ぶべき荷掛けピトンのタイプが分かるようになります
荷掛けピトンの役割
荷掛けピトンは色々種類があり、アタッチメントで機能拡張できるものもありますが、主に以下の様な役割があります
- バッカンを掛けられる
- 竿を置ける
- 玉の柄を掛けられる
- ロープを使って荷物が流されるのを防ぐ
- 人が流されるのを防ぐ
では各役割について解説していきます
バッカンを掛けられる
低い磯に上がって足元を波が洗う状況下は、足元にバッカンを置いておくと流されてしまう可能性があります
しかし荷掛けピトンにバッカンを掛けておけばその心配はなし
安心して釣りに集中する事が出来ます
ただし、這い上がってくる波の具合を見て、自分が流される事がないかを慎重に判断した上で、その場所に立ちましょう
自分の身の安全確保が第一
竿を置く事ができる
竿受け部分を付ける事で竿を置く事ができるので、休憩する時や仕掛け交換の時に、竿を置いて両手を使って作業する場合に非常に役に立ちます
どの荷掛けピトンも竿受け部分は別売りのような感じですが
荷掛けピトンを使うなら竿受けは必須アイテムなので、荷掛けピトンを買う時は必ず一緒に買いましょう
竿を磯に直置きする事もなくなるので、竿が傷つくのを防ぎたい人にもオススメ
玉の柄を掛けられる
荷掛けピトンは玉の柄も掛ける事ができます
荷掛けピトンに掛けておけば波に流されてしまう事もなくなるし、磯に直置きしないため傷防止にもなるので、磯釣りで荷掛けピトンを使うなら玉の柄も掛けて使う事をオススメします
玉の柄を荷掛けピトンに掛けておくと、魚をタモ入れする時にサッと取る事ができるので便利
ロープを使って荷物が流されるのを防ぐ
荷掛けピトンにロープを掛けてバッカンやロッドケースを繫いでおけば、波が来ても流されてしまう事を防ぐ事ができます
荷掛けピトンは不意にくる波から道具を守ってくれるので、低い磯にも渡る機会がある釣り人は荷掛けピトンは絶対に持っておくべきアイテムです
1回道具が流されるのを防ぐ事ができれば、荷掛けピトン代の元は十分取れると思う
人が流されてしまうのを防ぐ
荷掛けピトンがあれば、不意に来る波で人が海に落ちるのを防ぐ事ができます
実際私も荷掛けピトンにつかまって海に落ちるのを防げた経験があるので、磯釣りを安全に楽しむためには持っておいた方が良いアイテムと言えるでしょう
踏ん張るだけでは波のパワーに耐えられずに、流されてしまいますが、荷掛けピトンのようにつかまる物があれば耐えられる可能性はグンと上がります
磯ではつかまる物がないので荷掛けピトンにその役割を果たしてもらっています
荷掛けピトンはいざという時に自分の命を守ってくれるアイテム
オススメの荷掛けピトン2選
荷掛けピトンとして荷物も人も守ってくれそうな、強度のある荷掛けピトンを2つ紹介します
- 昌栄(SIYOUEI) ハイパワーハンマーピトン 刃(やいば)
- YOU-SHI チャランボ/ステン&チタンT2
以前はダイワから「パワーピトン」という荷掛けピトンが発売されていたんですが、今は廃盤となってるみたいなので、現在だと、この2つが候補となります
昌栄(SIYOUEI) ハイパワーハンマーピトン 刃(やいば)
私が現在愛用中の荷掛けピトン
長さが2種類あり、好みに合わせて選べます
品名 | サイズ | 重量 | 仕舞寸法 |
---|---|---|---|
ハイパワーハンマーピトン 刃(やいば) | 990~1,560mm | 1.5kg | 990mm |
ハイパワーハンマーピトン 刃(やいば)Ⅱ | 790~1,150mm | 1.2kg | 790mm |
私は携帯性重視で寸法の短いⅡの方を選んでます
タモの柄とかバッカンを掛ける「荷掛けパーツ」が付属しているので、竿受け部分とロープを別途購入すれば必要な機能は揃います
荷掛けパーツを掛ける事ができる部分は3つの形状で、用途に合わせて使い分けが可能
ピトンの打ち込み部の先端でロッドケースが破損しないように新聞紙を重ねて袋状にしてガムテープで巻いた物を先端部カバーとして使ってます
見た目は不細工ですが機能的には全く問題ないので気に入って愛用しています
メリット
「ハンマー不要で打ち込める」
パーツの上の部分がハンマーの役割を果たすので、ハンマーを持って行かなくても良いので道具を減らせる
「ハンマーを忘れてピトンが打ち込めない!」という事態も避ける事ができる
「強度は十分」
ピトンの径もソコソコ太く頑丈な作りで強度は十分と感じる
「値段がお手頃」
実売価格10,000円弱ぐらいで手を出しやすい
「高さが調整出来る」
磯の状況に合わせて高さが調整出来るので、使いやすい高さにセット出来て便利
「携帯性が良い」
仕舞寸法100cm以下なので、どんなロッドケースにも問題なく入る
デメリット
「磯に打ち込む部分が太く、打ち込みにくい事がある」
ピトンの径が太い分、打ち込める穴がそれなりに大きくないと入らない
既に磯にあるピトンを打ち込んだ穴に入らない事もしばしばある
「荷掛け部分が若干小さめでロッドケースなどは引っかけにくい」
荷掛け部分がコンパクトなため、ロッドケースみたいに幅の広いベルトは引っかけにくい
ロッドケースを引っかけて使うという想定はしてなさそう
「結構重たい」
強度を持たせているため重量は結構ある
これを入れたロッドケースは結構重さを感じる
YOU-SHI チャランボ/ステン&チタンT2 ステンT2
YOU☆SHIから販売されている高強度の最強荷掛けピトン
取扱い釣具店または公式サイトから購入可能なアイテムとなっています
公式サイトはコチラ↓
かなりこだわって作っている荷掛けピトンで、発売されてから細かく改良を重ねて使いやすくなってきている荷掛けピトンだと思います
ステンレス&チタンを使った物とステンレスのみの物がラインナップされています
品名 | サイズ | 重量 | 仕舞寸法 |
---|---|---|---|
ステン&チタンT2 | 1,200~1,490mm | 1.7㎏ | 1,200mm |
ステンT2 | 1,200~1,490mm | 2.3㎏ | 1,200mm |
以前は荷掛け部分がピトン部分に溶接されていて、かさばるのが気になっていましたが現在は荷掛け部分が取り外し式になって携帯性がUP
素材も変更して軽量化をしたりと改良を重ねていて、チタン製の足の部分は通常バージョンとレインボーバージョンがあり、見た目にもこだわった荷掛けピトンです
より安全性を重視するなら「ハイパワーピトン刃」より「チャランボ/ステン&チタンT2」または「ステンT2」がオススメ
メリット
「ハンマー不要で打ち込める」
コチラもハンマー不要のピトンで道具が減らせて便利
「強度最強」
強度は文句なしで最強
いざという時に人も道具も流されるのを防いでくれる
「高さ調整可能」
高さは1,200mm~1,490mmの範囲で調整可能なので、磯の状況に合わせてセット可能
「携帯性が高い」
ピトンの上部と下部をセットすると仕舞寸法1,200mmだが、バラすと仕舞寸法830mmで杓ケースに収納可能となるので携帯性は高い
デメリット
「価格が高い」
かなりの高価格なので買うのに勇気が必要
- ステンレスのみ 31,000円(税別)
- ステン&チタン 37,000円(税別)
- ステン&チタンレインボー 39,000円(税別)
1度買えば紛失しない限りずっと使えると思うが、これを買う事ができる人は少ないはず
安全性を考慮するとその価値は十分ありますが、「ピトンに3万出すなら他のアイテムを買うかな・・・」という人がほとんどだと思う
「かなり重たい」
ステンレスのみのピトンで2.3kg
ステン&チタンのピトンで1.7kg
強度を確保するためか、かなり重たい仕様
安全性のためには仕方なしとは言え、ロッドケースに入れるとかなり重くなってしまうので、ロッドケースをできるだけ軽い物にして対応したい
竿だけ置くならこんなのもアリ
竿だけ置けるような物で十分だよって人には、こんなのもあります
ダイワ ライト竿掛けセット
ピトンと竿受けのセット
竿だけ置くならこれで十分です
価格も安く、軽いですが、高さ調整が出来ないのとピトンを打ち込むのにハンマーが必要
竿とサシエ入れを置く程度の強度なので、荷物と人が流されるのを防ぐ機能はあまり期待できません
第一精工 バッカン受三郎
第一精工より発売されている、バッカンに装着するタイプの竿受けです
公式ホームページはコチラ
https://www.daiichiseiko.com/index.html
バッカンに入っているエサが少なくなってくると、転倒する恐れがあるので使い方には注意が必要ですが、40cmバッカンに収納可能なコンパクト設計で、かさばらない所がメリット
私の周りではコレを使っている人が結構多いです
高さ違いや転倒防止機能が付いている物など3タイプがあるので好みに合わせて選べます
まとめ:荷掛けピトンは安全で楽に磯釣りを楽しむためのアイテム
荷掛けピトンは磯釣りを安全で楽に楽しむためには持っていて欲しいアイテム
使ってみるまでは有効性が分かりにくいですが、実際に使ってみると意外と便利な事に気付くと思います
荷掛けピトンの良さが実感できると、その後は必須アイテムになるよ!
いざという時に命や道具も守ってくれるし、荷掛けピトンを使うメリットは大きいと実感しています
私もそうだったし、知り合いも「1回使って良さがわかると必需品になるよね!」と言っていますね
ロッドケースが重くなるデメリットはありますが、渡船を利用するなら、そのデメリットもあまり気にならないので、絶対持っていた方が良いアイテムです
是非一度使ってみて、その有効性を実感して頂きたいですね