私はあらゆる釣りに偏光サングラスは必需品だと思っていますが、たまにサングラスをかけてない人を見かけます。サングラスをかけてない人はこんな風に思ってないのでしょうか?
- 釣り中の眩しさを軽減したい
- 水面下の状況をもっと見やすくしたい
- 釣果を今よりアップさせたい
普段メガネをかけない人にしてみれば、サングラスをかけるのは邪魔だし鼻や耳が痛くなるから、かけたくないというのも分かります。
しかし、釣りにおいて偏光サングラスは釣果、安全性、快適性に影響を与える重要アイテム。かけるだけで釣果がアップして安全性や快適性が高くなるなら使わない手はないと思いませんか?
この記事では釣りを20年以上やってきて偏光サングラスを使い続けている私が、釣りでの偏光サングラスの必要性と効果を分かりやすく解説していきます。
偏光サングラスが必要な理由と使うメリットが分かるような記事になっていますので、釣りを安全快適にしつつ釣果をアップさせたいなら、この記事を読んで偏光サングラスを使ってみて下さい。
結論:偏光サングラスをかけると「釣果アップ」につながる
釣りをしている人なら誰しも狙いの魚を釣りたいですよね?偏光サングラスはその手助けをしてくれる超便利なアイテム。
その理由は水中の状況が把握できるようになるからです。
- 水中の状況が把握できると・・・
- 戦略が立てられる ⇒ 状況に合わせて仕掛けなどを変えて釣りができる ⇒ 釣果アップ
- 水中の状況が把握できないと・・・
- 戦略が立てられない ⇒ カンに頼った釣りになる ⇒ 釣果があがらない&仕掛けが引っ掛かるなどのトラブルにつながったりする
水中の状況が把握できないとカンに頼って仕掛けや投入点を決めないといけないので、釣りの効率が悪くなってしまうよ!
状況が把握できたからといって、必ず釣果がアップするとは限りませんが、状況に合わせた釣り方を選択することができるので、釣果アップにつながる確率は高くなるでしょう。
磯釣りでの例をあげると
- エサ取りでフグの姿を確認
- 「フグは速く落ちる餌に反応するから軽い仕掛けが有効だな」と判断
- 仕掛けを軽いものに変更して試してみる
というように水中がよく見えると、状況に合わせて有効な仕掛けに変更できますが、水中が見えなかったら思いつくことを片っ端から試していかないといけないので、ターゲットの魚を釣るまでに時間がかかってしまうでしょう。
水中の状況、ターゲットの有無や動きを確認することで「たまたま釣れた」のではなく、状況を把握し戦略を立てて「狙って釣る」ことが可能になります。
魚を掛けるまでの過程を自分で組み立てられるようになると、釣りが上手くなると同時に戦略を考える楽しさも知る事ができる
釣りで偏光サングラスが必要な理由と効果
偏光サングラスが必要な理由と効果は釣果に影響するものから自分の体の保護まで色々なものがあるので解説していきます。
水面からの反射光を軽減して水中が見えやすくなる
あらゆる釣りのジャンルで魚の動き方や位置、水中の障害物を確認できることはメリットが多いです。
磯
エサ取りの種類や動きを確認できることで対処しやすくなる。エサ取りの種類が分からないと対策に時間と手間がかかってしまう。
沈み根を確認しやすいので、仕掛けの投入点を見定めることができるのと、やり取りの時にトラブルを防ぐことができる。
ターゲットの魚が出てくる水深を確認できることで、狙いの水深にサシエを持っていって狙うことが可能。
渓流、鮎
ターゲットの魚がいるかどうかを確認できる。いなければ場所移動をすぐに選択できるので釣れない場所で無駄に竿を出し続けることを減らせる。
鮎釣りは石の色でポイントの良し悪しを判断することもあるので、水中がよく見えることは釣果に大きく影響する。
ルアーフィッシング
今使っているルアーに反応しているかを確認しながら釣りができるので、ルアーをチェンジするかどうかの判断がしやすい。
魚がルアーにアタックする瞬間をはっきり確認できるので、タイミングよくフッキングをすることができる。
水中の障害物を確認できるのでルアーが引っ掛かるトラブルを避けることがしやすい。
眩しさを軽減して目が疲れにくくなる
目が疲れにくいと、集中力を保ちながら長時間釣りを快適に楽しむことができます。
釣りは降り注ぐ太陽光に加えて、水面に反射した光も目に入ってくるため非常に眩しく、目に負担がかかってしまいます。特に快晴時はまともに水面を見ることができなかったりすることもあるでしょう。
眩しくて水面がよく見えないと水中の様子を観察できないし、ストレスがたまるよ!
偏光サングラスは水面に反射した光をカットするだけでなく、通常のサングラスと同様に眩しさを軽減する効果を持っているので、目の疲労軽減に効果を発揮します。
コントラスト機能で水中の魚や障害物が見やすくなる
コントラスト機能とは水中の魚や障害物の輪郭を見えやすくする機能。水中の魚や障害物を正確に把握することで、精度の高い釣りができるようになります。
理由としては
- エサ取りやターゲットの魚の特定ができることで釣り方を適切な方法に変えられる
- 障害物の位置や水深の把握により、障害物ギリギリのところを攻めたり、仕掛けが引っ掛かるトラブルを回避できたりする
からです。
偏光サングラスのコントラスト機能があるおかげで、水中の情報を正確に判断できるようになっています。
レンズカラーによってコントラスト機能は差がある
グレー系・・・コントラスト機能は低め
イエロー、グリーン系・・・コントラスト性能は低め
ブラウン系・・・コントラスト性能はやや強め
オレンジ、レッド系・・・コントラスト性能は強め
水中の魚影や障害物を確認することを重視するならブラウンやオレンジ系のレンズを選ぶと良いでしょう。
メガネ屋さんによっては各カラーの偏光レンズが置いてあって、どんなふうに見えるか確認できるところもあるので、気になるカラーがあったら試してみるのがおすすめです。
人によって見えやすく感じるカラーは異なるので、色々試してみることが重要
UVカット機能により紫外線から目を保護する
有害な紫外線をカットする機能を持っている偏光サングラスは、目の健康守るために重要なアイテムです。
紫外線が目に及ぼす悪影響は
- 雪眼炎(せつがんえん)・・・俗に「雪目」と呼ばれていて、痛みや充血の症状が出る
- 白内障・・・長期間紫外線を浴び続けることにより発症・進行のリスクが高くなると言われている
など、数時間で発症するものから長期間にわたって紫外線を浴び続けることによって発症するものもあります。
水面から反射する紫外線は直接降り注ぐ紫外線の10~20%と言われています。釣りは通常の屋外の活動と比べて紫外線を浴びる量が多くなるので、偏光サングラスのUVカット機能で紫外線から目を守ることが重要です。
ほとんどの偏光サングラスはUVカット機能が付いていますが、まれにUVカット機能が付いてないものがあるようなので、購入する時はUVカット機能があるかどうか念のため確認しましょう。
ルアーなどの仕掛けからの目の保護
フッキング時や魚とのやり取りの最中にフックが外れて、顔をめがけて鋭いフックやルアーが飛んできたという経験はないでしょうか?
もし目に当たれば最悪失明の危険がありますが、偏光サングラスをかけていればフックやルアーが直接目に当たるのを防いでくれます。
偏光サングラスは物理的な危険からも目を守ってくれるアイテムなのです
偏光サングラスの特徴は「偏光フィルター」を用いて特定の方向からの光を遮断できること
偏光サングラスをかけると、なぜ水中が見やすくなるのか?その理由は偏光レンズに搭載されている「偏光膜」というフィルター(偏光フィルター)にあります。
偏光フィルターの特徴は自分が見たい対象物から直線的に入ってくる一定方向の光はを通して、乱反射をして斜め方向から入ってくる光はカットしてくれること。
そのため水面に反射して目に入ってくる光だけがカットされて水中が見やすくなっているのです。
水面だけでなく、岩や草などあらゆるものに光は反射して目に入ってきますが、それらの反射光もカットしてくれるので、偏光サングラスをかけると暗く感じないのに眩しくないので、非常にクリアな視界を確保することができます。
一般的なサングラスは釣りで使うには不向き
一般的なサングラスはレンズを通して目に入ってくる全ての光の透過率を下げてしまいます。
反射光の眩しさを軽減するためにレンズカラーを濃くしてしまうと、対象物を見る時に暗くて見づらくなってしまうので、釣りで使うのには適していません。
偏光サングラスは偏光フィルターで反射光の眩しさをカットするので、レンズカラーを濃くしなくても眩しさを軽減できるのです
偏光サングラスはアウトドアや車運転時も快適な視界を提供してくれる
偏光サングラスの反射光をカットする機能は釣り以外でも効果を発揮してくれるので汎用性が高いです。
車の運転時は
- フロントガラスの映り込みの軽減
- 路面の反射光の軽減
- 対向車からの反射光の軽減
これらの効果により運転時のストレスを軽減して疲れにくくなる効果があります。
登山や散歩などでも岩や草からの反射光をカットしてくれるので、眩しさがなくなると同時に景色がクリアになり、快適に周りの風景を楽しむことができます。
特に車運転時に使ってみてほしい
快適な視界を一度体験すると偏光サングラスを手放せなくなるよ!
レンズのカラーは使い分けるのが理想
釣りで使う場合は天候や時間帯に合わせてレンズカラーを変更すれば、より快適に水中を見ることができます。
具体的には
- 明け方や夕暮れの光量が少ない時間帯はグリーン&イエロー系のレンズ
- 快晴時の光量が多い時は濃いグレー系や濃いブラウン系のレンズ
- くもりがちな天気の時は薄いグレーや薄いブラウン系のレンズ
と使い分ければ水中の情報を確認しやすくなるでしょう
代表的なレンズカラーの特徴を簡単にまとめると
グレー系
- 自然な色で見えるので、裸眼で見るのと同様な色彩を求める人におすすめ
- コントラスト性能は弱めなので、水中の情報を正確に見るのは少し苦手
ブラウン系
- コントラスト性能がやや強めで水中の情報を正確に判断したい人におすすめ
- ナチュラルな視界とコントラスト性能のバランスがよく、多くの場面で活躍する
グリーン&イエロー系
- 明るく見えるので、朝マズメなどの薄暗い時間帯で効果を発揮
- 可視光線透過率が高めなので真夏の快晴時は少し眩しく感じて使いづらい
- 1つだけ持つなら薄いブラウン系のレンズがおすすめ
- 理由は水中の魚影や岩などの障害物の確認がしやすいからです。
今までにグレー、ブラウン、グリーン、ブルーなどの色々なレンズを使ってきましたが、一番見やすく使える場面が多いのが薄いブラウン系のレンズで、これさえあれば特に困ることはないです。
偏光サングラスを何種類も持つのは面倒だし、そんなにお金をかけられない!という人は、薄いブラウン系のレンズを選びましょう
別の記事でおすすめのレンズカラーである「トゥルービュースポーツ」について解説していますので、興味のある方は読んでみて下さい。
【タレックス トゥルービュースポーツ】偏光サングラスのおすすめ万能レンズカラーを徹底解説!
おすすめの偏光サングラスブランド5選
偏光サングラスはレンズ性能が良いものを選ぶことが重要です。
ここでは高性能なレンズを搭載しているおすすめのブランドを紹介していきます。
ZEQUE(ゼクー)
タレックス製レンズを採用していて釣り人からの支持が高いブランド。様々な釣りジャンルの有名人が使っていることから、その性能の高さが分かります。
ここ近年は街中でもかけれるようなデザインのものが多くなって、釣り~日常まで使いやすくなってきていると感じますね。
ZEQUEはフレームのみの販売もありますが、TALEX製のレンズが付いた完成品もあり、ZEQUEの完成品にのみ搭載されるレンズカラーもあります。
【マスターブルー】と【ライトスポーツ】のレンズカラーはZEQUE完成品限定
Sight Master(サイトマスター)
サイトマスターはタレックス製のガラスレンズのみを使用している、こだわりが強すぎるブランド。
ガラスレンズは歪みがまったくないのが特徴で、レンズの歪みに敏感で頭痛が起こりやすい人におすすめです
現在主流のプラスチックレンズと比べて
- 見え方は同じ(比べてみても全く分からない)
- 重さが倍ぐらい重い
というように重さの面でのデメリットが気になりますが、「レンズの歪みがない」というメリットに価値を感じる人は試してみても良いでしょう。
私が持っている偏光サングラスで歪みがないものはガラスレンズのみで、ほかに持っているプラスチックレンズは差はありますが例外なく歪みは発生しています。
別記事でサイトマスターのディグニティTiについて解説していますので、興味のある方は読んでみて下さい。
【サイトマスター ディグニティTi】タレックス製ガラスレンズ採用の偏光サングラスの性能を徹底レビュー!
SHIMANO(シマノ)
シマノ公式サイト:https://fish.shimano.com/ja-JP
シマノは総合釣具メーカーで、リーズナブルな価格のものから高性能で高価格なものまで幅広く偏光サングラスのラインナップがあります。
ラインナップが多いので、予算、求める性能に合わせて自分が求める偏光サングラスを選ぶことができるでしょう。
ここ近年はタレックス社とコラボして高性能な偏光サングラスがラインナップに追加されたので、シマノファンにとっては朗報ですね。
DAIWA(ダイワ)
ダイワ公式サイト:https://www.daiwa.com/jp
ダイワはシマノと同様に総合釣具メーカーで、多数の偏光サングラスが発売されています。
ダイワもタレックス社とコラボした高性能な偏光サングラスを発売していますね。
シマノもそうですが、キャップやメガネに取り付け可能なサングラスがラインナップにあり、幅広いユーザーの要望に応えられるラインナップになっています。
SWANS(スワンズ)
スワンズ公式サイト:https://swans.co.jp/
スワンズは様々なスポーツやアウトドアなどで使うアイウェアを発売しているブランド。
価格はメチャクチャ高い訳ではないけど、安くもないといった印象です。基本的にフレームの素材がメタルではなく、ナイロンなのが価格が安い理由ではないかと思います。
偏光レンズは
- ノーマルレンズ
- ウルトラレンズ
の2種類があり、ウルトラレンズは適度な明るさとコントラスト機能が優れていて水中の視認性が高いレンズとなっています。
釣り用やゴルフ用など用途によって仕様が少しずつ異なっているものが発売されているので、釣りで使うなら「釣り用」のウルトラレンズ搭載モデルを選びましょう。
まとめ:偏光サングラスを使って快適に釣りをしながら釣果アップを実現しよう
偏光サングラスは
- 水中の視界改善による釣果アップ
- 目の疲労軽減
- 目の保護
といった利点によって、釣りをより快適に楽しむことをサポートしてくれる、釣りには欠かせないアイテム。
現在偏光サングラスを使わずに釣りをしているなら、一度使ってみることをおすすめします。
「最初から高価な偏光サングラスを買うのは抵抗がある」と思うなら安い偏光サングラスを使ってみても良いでしょう。安い偏光サングラスでも水中の見えかたは裸眼と比べると全然違うので驚くはずです。
偏光サングラスの利用で今よりもっと快適で楽しく釣りができるようになりますよ!