【2シーズン利用ガチレビュー】リミテッドプロ アユシューズ 羊毛フェルトFS-500V 使用して分かった羊毛フェルトソールのメリットデメリットを徹底解説!
2024.04.14更新
- 羊毛フェルトって実際どうなの?
- ノーマルフェルトと羊毛フェルトってどう違う?
- どんな人にオススメか?
鮎釣りで使うシューズで羊毛フェルトのソールが気になっている方も多いはず
「滑りにくい」という性能の高さが魅力ですが、実際使ってみた人の評価を聞いた上で購入するかの判断したいという人のために、リミテッドプロ アユシューズ羊毛フェルトを実際2シーズン使ってみた私が感じたメリット、デメリットを解説していきます
まず先に結論です
羊毛フェルトはノーマルフェルトより滑りにくく安全性に優れます
しかし、
- 擦り減るのが早く交換頻度が高い
- 使った後の掃除と乾燥をしないと簡単に臭くなる
というデメリットがあるため、万人にオススメできるとは言えません
今回は2シーズン使い続けて、ソールの減り方や臭いの出方も経験してソールも交換してみましたので、これから羊毛フェルトのソールを使うかどうかの判断材料となる記事となっていますので、羊毛フェルトのソールが気になる方は是非最後まで読んでみて下さい
私が使っているのはシマノのリミテッドプロ アユシューズ羊毛フェルトFS-500Vというシューズ
ソールの張替えはメーカーにお願いしないとできないタイプで、ピンは付いていないソールの物となります
ソール交換ができるジオロックシリーズの物はコチラ
結論:羊毛フェルトはシューズをきちんと洗える安全性を重視する鮎師にオススメのソール
2シーズンで合計20回程度使いましたが、羊毛フェルトのソールは確実にノーマルフェルトソールと比べると滑りにくく、安全性が高い高性能なソールです
ただ、釣行ごとにきちんとシューズを洗って、乾かすという事ができなければ快適に使い続けるのはキツイかなと思います
何がキツイかって臭いがキツイです
私は釣行ごとに必ず真水で洗って、ソールを上に向けて乾かして使っていましたが、それでもやっぱり臭くなってきます
加えてソールの減りの早さもあるので、1シーズンごとにソールは張り替えるのが良いでしょう
メンテのしやすさを犠牲にしてでも安全性を重視する鮎釣り師にはピッタリのソールが羊毛フェルトソールなのです
グリップ力特化の羊毛フェルト、バランスのノーマルフェルト
ノーマルフェルトと羊毛フェルトの違いを表にまとめてみました
私が使い比べてみた感想でいうとこんな感じになります
ソール | 川でのグリップ力 | ソールの減りの早さ | 値段 | 臭い |
---|---|---|---|---|
ノーマルフェルト | それなりに高い | 遅い | 安い | 特にナシ |
羊毛フェルト | 高い | 早い | 超高い | する |
羊毛フェルトが優れているのはグリップ力のみ、安全性と言いかえる事もできるかもしれません
その他の項目はノーマルが圧勝といった感じ、グリップ力に関してもノーマルフェルトが圧倒的に劣る訳ではないので、全体的にバランスが良いのがノーマルフェルトです
羊毛フェルトのメリット、デメリットの詳細
メリット:グリップ力の違いは苔が付いていて滑りやすい時に体感できる
羊毛フェルトは苔が付いていて滑りやすい時にその実力を発揮します
ノーマルフェルトならツルッと滑る場合も、滑るのを耐えてくれる印象
羊毛フェルトは柔らかいため石に接する面積が広い事も滑りにくい要因だと思ってます
20代~30代の若い世代なら、バランスを崩した時のリカバリー力が高いので、どちらのフェルトでも転倒には繋がらないかもしれません
しかし、足腰も弱くなり、リカバリー力の衰えてくる60代以上の世代にとっては、このグリップ力の差は転倒するかしないかの分かれ目になるかもしれないので、安全面を考えると高齢の方は羊毛フェルトのシューズをオススメしますね
安全面につながる所にはお金をかけるべき!
デメリット1:羊毛フェルトのソールの減りの早さはノーマルフェルトの倍ぐらい早い
私がそれぞれのソールを使っていて、交換するまでの釣行回数をカウントしてみたら大体倍ぐらい差がありました
ノーマルフェルトは40回ぐらい使ってからソール交換しましたが、羊毛フェルトの場合は半分の20回程度での交換
私の場合は体重が55kg程度と軽いので、これ位の釣行回数で交換していますが、体重が結構ある人ならもっと交換までの釣行回数は少なくなるでしょう
デメリット2:羊毛フェルトの価格はノーマルフェルトの3倍と超高い
シマノのジオロック交換ソールの値段での比較ですが
- ノーマルフェルトソール 3,300円(税別)
- 羊毛フェルトソール 10,000円(税別)
羊毛フェルトはノーマルの3倍の値段!
その上耐久性がノーマルフェルトの半分という事を考えると使うかどうかを悩む所ですね・・・
ちなみに私が使っている「リミテッドプロ アユシューズ 羊毛フェルト」はソール交換は修理対応となり、メーカーへ送らないといけません
料金は8,800円(税込)だったはず
ジオロックの張替えソールと比べると少し安いですが、ジオロックの張替えソールは実売価格8,800円なので、実質価格は同じぐらいになると思ってます
デメリット3:羊毛フェルトは掃除と管理を適切にしないと簡単に臭くなり劣化も早い
- 天然素材のため、湿気を含んだままの状態では腐敗や劣化が進みやすい
- しっかりと水洗いをした後、ソール(靴底)を上にした状態で陰干しする
- 次に使用するまで、ソールを上にしたまま通気性のいい場所で保管する
- ソールを地面につけた状態での乾燥・保管はしない事
シマノは「羊毛フェルトのメンテナンス」では上記のような方法を推奨しています
特に梅雨時期の湿度と気温が高い時期は要注意です
湿度が高いと乾かないので、どうしても雑菌が繁殖しやすく臭いが強烈になって、劣化も進んでソールの減りが加速するような印象でした
実際私は2シーズン目の梅雨時期に臭いが強烈になって、漂白剤に浸してみましたが、効果はあまりなくて諦めました
一回臭いが強烈になってしまうとどうしようもなく、車の中に入れていても強烈な臭いを放つので、袋に密閉して持ち運びをしていましたね
釣行ごとに洗って乾かしていても時期によって臭くなるので、そうなったら交換するしかない
ノーマルフェルトは簡単に水洗いしておけばOK、今までそれで使っていて臭くなった事はないので、メンテナンスが非常に楽なのがノーマルフェルトです
リミテッドプロ アユシューズ羊毛フェルトFS-500V 価格とサイズ展開と付属品
品名 | リミテッドプロ アユシューズ 羊毛フェルト |
品番 | FS-500V |
価格 | 30,000円(税別) |
サイズ | 25.0、26.0、27.0、28.0の4サイズ |
カラー | ブラック |
付属品1 | 青色インソール(カップインソール) |
付属品2 | 黒色インソール(フラット形状) |
付属品3 | クロロプレンソックス |
価格は結構高めで、1cm単位の展開となります
カラーはブラックのみ
付属品は以下の物が付いてきます
インソールとクロロプレンソックスを組み合わせる事により、ウェットタイツとドライタイツの両方で使用出来るのが良い所
私の場合は以下の様にして使い分けています
ウェットタイツ使用時・・・青色インソール + 黒色インソール + クロロプレンソックス
ドライタイツ使用時・・・黒色インソールのみ
私はドライタイツでも使用するので通常のシューズのサイズより1cm大きいサイズを選んでます
その1cm分を青色インソールとクロロプレンソックスで埋めている感じですね
マジックテープとファスナーとインナーレースの仕様なので、脱ぎ履きは非常に楽に行えます
まとめ:羊毛フェルトソールは何よりも安全面を重視する人向けの高性能ソール
管理が面倒で交換頻度が高いソールですが、グリップ力が高く安全性が高いのは大きな魅力です
安全に鮎釣りをするための「保険」と思えば、そんなに高い買い物ではないと私は思います
「毎シーズンソールを交換して安全性を高めて鮎釣りをする」
このように使えるなら羊毛フェルトソールは全然アリだと思います
ただ、安全性が高いのは間違いないですが、羊毛フェルトを過信はしないようにしましょう
滑る時は滑ります
川を歩く時は常に用心しながら歩くという事を忘れないように、安全に注意しながら鮎釣りを楽しみましょう