磯釣りしている皆さんは持っている方も多いと思う
魚を掴むための魚ばさみ
このアイテムも安い物から高い物まで用途に合わせて、素材だったり形状だったり色々ありますが、今回はその中でも高級品と言っていい
MSTから発売されている松山うおばさみ四式をレビューしていきます
この記事では
- 実際に使ってみての使用感
- 前モデルの別作宝刀うおばさみ松次郎との比較
を解説していきますので「松山うおばさみ四式」の特徴と前作「別作宝刀うおばさみ松次郎」と比べて、どの様な点で「松山うおばさみ四式」が進化しているのかが分かる内容となっています
結論から言うと
使い勝手は良いが価格が高すぎるので、所有する事に価値を見出せる人専用です
実用性だけで言うなら安価なものでも十分替えが効きます
とは言え
強度
使いやすさ
見た目
全てにこだわって作り上げてるなぁ・・・と使って感じる事が出来る魅力的なアイテムでもあります
「松山うおばさみ四式」が気になる方は是非最後まで読んでみて下さい
松山うおばさみ四式 特徴
一番の特徴は魚を釣り上げた後の作業である
- 鈎を外す(鈎外し&プライヤー)
- 魚を持つ(魚ばさみ)
- 魚を締める(ナイフ)
の作業をサポートする4つ道具がセットになっているアイテムという事
ほとんどの魚ばさみは魚ばさみ単品でしか売ってないので4点セットの魚ばさみは珍しいと思います
1つのケースに4つのアイテムがまとまっているので作業性が良くて使いやすいです
新うおばさみは軽量、強靭
今作は素材にジュラルミンを使用
重量は約100gで軽さと丈夫さを兼ね備えた仕様になっています
補強プレートも入っていて強度はかなり高く、簡単に歪む事はないでしょう
今回のうおばさみでの改良点ですが
うおばさみの先端部が細く魚の口に突っ込みやすい
これは非常に良い改良点だと思いました
先端が太いと魚が口を大きく開けた瞬間を上手くとらえて突っ込まないといけないんですが、けっこうこれが難しい
前作の「別作宝刀うおばさみ松次郎」の魚ばさみは先端が太かったので苦戦していたんですが、今回の魚ばさみは先端が細いので、その作業が簡単になりました
ナイフはコンパクトで締めに特化
非常にコンパクトなナイフで、エラブタの隙間からエラを切る作業は非常にやりやすいです
もちろん切れ味も抜群
しかし、刃の長さが短いので魚を捌こうと思うとやり辛さを感じると思います
今回のナイフは”締め”に特化したナイフだと感じる
ミニプライヤーは携帯性重視
今回はミニプライヤーがセットになっていますが、ミニと言うだけあって小さく、使いやすさはサイズが大きいプライヤーと比べると使いにくいです
携帯性を重視して使いやすさは犠牲にしているプライヤーと言えるでしょう
使いやすさはイマイチですが、魚ばさみのケースに携帯できるので、ちょっと使いたい時にサッと取り出せる所は非常に良いです
鈎が外しにくい時にちょっと使うのにちょうどいい
鈎外しは使い方の説明書が欲しい
カーボンとジュラルミンを使ったゴージャスな鈎外しですが、使い方の説明書きがないので、どうやって使うのかが分りませんでした
釣り具屋さんに行って使い方を聞いてみたら、こんな風に糸を通して使うみたいです
真ん中部分の切り欠きに糸を通すことで、糸が真っ直ぐになって鈎が外しやすくなるみたいです
何回も使えば楽に鈎を外せそうな感じはしますが、私は今の所この鈎外しを使う予定はないので、ケースに収納しておくだけの飾りになっています
今使ってる鈎外しが使い勝手が良すぎるので今後もケースに収納しておくだけのアイテムになるでしょう
ちなみに今使っている優秀な鈎外しは山元工房の「あ・なるほどハリ外し」です
詳細は割愛しますが、この鈎外しはメッチャ使いやすくて最高です
専用ケースは軽く機能性重視
今回のケースは合成皮革のような感じで非常に軽く、汚れても水をぶっかけて簡単に汚れを落とす事ができるので機能的には非常に優秀なケースだと思います
バックル部分は長さが調整出来るのでライフジャケットだったり、ヒップガードのベルト部分など幅広い所に装着可能な仕様
長さが調整できる分、ベルトが余るようにもなっているので、少しかさばって邪魔になるのがデメリットだと感じます
前作「別作宝刀うおばさみ松次郎」との比較
前作の「別作宝刀うおばさみ松次郎」と比較してみます
- 重量
- 魚ばさみ本体
- 専用ケース
について比較していきます
重量比較
それぞれ重量の比較です
一式 | 魚ばさみ | ナイフ | ケース | |
---|---|---|---|---|
松山うおばさみ四式 | 約250g | 約100g | 約60g | 約55g |
別作宝刀うおばさみ松次郎 | 約360g | 約175g | 約65g | 約120g |
「松山うおばさみ四式」はかなり軽いのが分かります
魚ばさみにしてもケースにしても重さはかなり違いますが、私は使う上で重さの違いは気にならなかったです
それよりはセットされている物が多い「松山うおばさみ四式」の方が、かさばるので邪魔だなぁ・・・と思ってしまいます
前作「別作宝刀うおばさみ松次郎」は「ナイフ」と「魚ばさみ」だけなのでスッキリしていて良かったですね
魚ばさみ本体の使い勝手比較
魚ばさみの使い勝手は「松山うおばさみ四式」の方が断然良いです
松山うおばさみ四式のの魚ばさみの方が
- 先端が細くて魚の口に突っ込みやすい
- 補強プレートの採用もあって剛性が高い
- 軽くて操作性が良い
というように全ての面で上回っています
別作宝刀うおばさみ松次郎の方はステンレス製なんですが、強度が不足している部分があって、強い力が掛かると曲がってしまいます(下の図の赤丸部分)
今回はその部分に補強プレートが入っているので曲がる心配は少なそうです
ナイフの性能比較
切れ味、操作性共に「松山うおばさみ四式」の方が良い
切れ味に関しては「松山うおばさみ四式」の方が新しいから切れ味が良いという気もしますが、今の所「松山うおばさみ四式」のナイフの方が切れ味が良いのは間違いありません
操作性は「松山うおばさみ四式」のナイフの方がコンパクトなせいか血抜きのためにエラを切ったりする作業はやりやすいです
ただ、「別作宝刀うおばさみ松次郎」のナイフの方が刃の長さが長いので、魚を捌こうと思ったら「別作宝刀うおばさみ松次郎」のナイフの方がやりやすいでしょう
専用ケース比較
機能性では「松山うおばさみ四式」のケースが上、しかし風合いは「別作宝刀うおばさみ松次郎」のケースが上
「松山うおばさみ四式」のケースの方が
- 軽い
- メンテが楽(水をかけて洗うだけ)
というように機能性では間違いなく上です
しかし、風合いでは本革を使用している「別作宝刀うおばさみ松次郎」のケースに軍配が上がります
ほったらかしにすると、すぐにカビが生えるのでメンテはしないといけないんですが、それでも本革のケースはやっぱり風合いが良いので気に入っている人は多いんじゃないでしょうか
まとめ:「松山うおばさみ四式」は実用性と所有欲を満たす、こだわり魚ばさみ
実用性だけを考えれば「松山うおばさみ四式」のような、高額な魚ばさみは不要です
しかし、趣味の釣りなので選ぶアイテムには所有する喜びも必要だと思っています
「松山うおばさみ四式」はその所有欲を満たしてくれる「こだわり魚ばさみ」と言えるでしょう
もし、釣り具屋で「松山うおばさみ四式」があれば、ぜひ手に取ってみて、その品質を確認してみて欲しいと思います