2023年秋に、ついに磯釣り師待望の「がま磯アテンダー3」が発売されました
がま磯ロッドで大人気のアテンダーシリーズの最新作が最新の機能を搭載してのモデルチェンジです
ここで気になるのが、2017年秋に発売された「マスターモデル2」との違い
なぜなら、どちらも胴調子の竿なので、みなさんこんな疑問をもっているんじゃないでしょうか?
- アテンダー3とマスターモデル2のどちらを買うべきか?
- マスターモデル2を持っているなら買い替えた方が良いのか?
- アテンダー3とマスターモデル2の使い分けはどうすればいい?
アテンダー3とマスターモデル2はカタログや調子のポジショニングマップを見る限り若干の違いはあるものの、同系統の竿である事は間違いないので、どちらの竿を買えばいいのか迷っていたり、両方持った場合の使い分けについて悩んでいる人は多いはず
そこで今回は、アテンダー3とマスターモデル2の使用感&外観を比較して解説していきます
この記事を読めば、アテンダー3とマスターモデル2の違いが分かりますので、自分がどちらの竿を選ぶべきかどうかだったり、使い分けができるようになります
今、アテンダー3とマスターモデル2の選択で迷っていたり、それぞれの竿の性能の違いが気になる方は最後まで読んでみて下さい
アテンダー3は1.5号の5mを買ったので、比較対象は同等のパワーランクのマスターモデル2尾長M-5mだよ!
バランスに優れた胴調子がアテンダー3、やり取り特化の胴調子がマスターモデル2尾長
私はそれぞれの竿は以下のような特徴があると感じました
最新の素材と技術で全体のバランスが優れている、使いやすい胴調子が「アテンダー3」
魚とのやり取りの性能に特化させた、少しクセのある胴調子が「マスターモデル2尾長」
操作性、持ち重り、魚とのやり取りに関して実際に使って比較してみると、私の感覚では以下のような結果
操作性 | 持ち重り | やり取り | |
アテンダー3 | 良い | 良い | 良い |
マスターモデル2尾長M | イマイチ | イマイチ | とても良い |
アテンダー3は最新技術の採用で、胴調子の弱点をカバーして全体の性能を底上げした感じ
それに対してマスターモデル2尾長はアテンダー3より6年前の発売で、採用されている技術は劣るため、胴調子ならではの弱点は感じます
どちらか買うならアテンダー3で決まり!
アテンダー3とマスターモデル2のどちらか買うなら、アテンダー3が絶対オススメです
理由は以下の2点
- 仕掛け投入、仕掛け操作、やり取りのトータル性能でアテンダー3が優れている
- トータル性能が高い上にアテンダー3の方が安い
なので、どちらかを買うならアテンダー3です
- 掛けるまでは先調子
- 掛けてからは胴調子
といった表現がピッタリの竿で
魚を掛けるまでと掛けてからの性能のバランスの高さは凄いと感じました
ほとんどの人が使いやすい竿じゃないかと思います
やり取り性能はほぼ互角だけど、それ以外の性能ではアテンダー3が上なのでアテンダー3を買うのが絶対良い
マスターモデル2の操作性や持ち重りに不満があるなら買い替えた方が良い
使ってみた感じでは、やり取り性能に関してはアテンダー3とマスターモデル2はほぼ互角なので
操作性や持ち重りに不満があるならアテンダー3に買い替えましょう
アテンダー3の操作性や持ち重りはマスターモデル2より確実に上だからです
ライン操作をもっと繊細かつ軽快にできるようにして、思い通りに仕掛けを送り込んでいきたいならアテンダー3が強力にサポートしてくれます
操作性はアテンダー3が断然上
アテンダー3は先調子に近い感じで操作感に優れていてマスターモデル2より完全に上
今回のアテンダー3で採用された先短設計の効果でしょう
使えばその違いはすぐに実感できると思います
今回使った仕掛けでは、仕掛けを投げる時に#2番が必要以上に曲がり込まないと感じました
そのためコントロール性能は非常に良く、思った所に仕掛けを投入する事ができます
竿を軽快に操作できるので、仕掛け投入後のラインの修正作業も非常にやりやすかったです
初めてアテンダー3で仕掛けを投入した時は「先調子じゃん・・・」と思うほど仕掛け投入がしやすかったよ!
マスターモデル尾長Mタイプの操作感はアテンダー3と比べると少しもたつく感じ
仕掛けを投入する時はアテンダー3と比べると曲がり込む量が多いので、仕掛けを振りかぶって投入するまでに少しもたつく感じがありました
アテンダー3と比較するとマスターモデル2尾長は仕掛けを振りかぶった時に「あれ?まだ曲がり込んでいくなぁ・・・」と感じるので、ちょっと使いづらさを感じます
仕掛け投入後のライン操作時も、竿が結構曲がる感覚があるので操作感は軽快という感じではないです
とは言え、マスターモデル尾長Mタイプだけ使って慣れていれば、あまり気にならないかもしれません
持ち重りの軽さもアテンダー3が上
アテンダー3の方が持ち重り感は少ないです
エンドグリップ部分に重量を乗せている設計なので重心が手元にあり、持っていて楽
持ち重りと関係ないかもしれませんが、リールシートがマスターモデル2よりも若干スリムで私的には握りやすいので、それも持っていて楽な原因かもしれません
自重はアテンダー3の1.5号の5mとマスターモデル2尾長のMの5mは同じなんだけど、持った感じは全然違う
マスターモデル尾長Mは結構重量感を感じます
重心がアテンダー3よりも先端にあるせいですね
今回、マスターモデル2尾長Mはバランサー尻栓なしで比較したので、バランサー尻栓を付けるともう少し違ってくると思います
やり取り性能はほぼ同等だがマスターモデル2の方が安心感アリ
アテンダー3はきれいに曲がり込み、魚を暴れさせずに浮かせる胴調子
曲がり込んだ後の竿の反発のしかたが絶妙
曲がり込んだあとに、必要以上に竿が反発せずにゆっくり竿が戻ってくるので魚が暴れずに浮いてきます
使っていて安心感がある良い竿
マスターモデル尾長Mはアテンダー3より曲がり込む量が多く、より柔軟性と安心感がある胴調子
曲がり込んだあとに、ゆっくり竿が戻ってくるのはアテンダー3と同じですがアテンダー3より曲がり込む量が多いです
がま磯シリーズでもっとも胴調子で「極胴調子」といわれている竿だけあって、手元まで竿が曲がり込んできます
魚の引きに優しく追従するように曲がってくれるので、やり取り中の安心感はマスターモデル尾長Mの方がありました
やり取り性能だけに関してはマスターモデル2の方が柔軟性が高い分、安心感があるので今マスターモデル2を使っていて操作性と持ち重りに不満がなければ買い替える必要はないと思います
細ハリスで切られにくいのはマスターモデル2だと感じるので、やり取りの性能を重視するならマスターモデル2の方が良い
アテンダー3とマスターモデル2は「掛けるまでを重視」か「掛けたあとを重視」するかで使い分ける
どちらも使ってみた私が使い分けるとしたら
- 掛けるまでが難しく、仕掛け操作を繊細にしたい状況なら「アテンダー3」
- より細い仕掛けの対応力や、やり取り中の安心感を求めるなら「マスターモデル2」
というように使い分けます
仕掛けの投入や操作はアテンダー3の方が断然やりやすいので、掛けるまでがシビアな状況はアテンダー3が良いし
魚を掛けた後は、より胴まで曲がり込むマスターモデル2の方が細糸には優しく、安心してやり取りできるので掛けてから取り込むまでを重視したい状況ならマスターモデル2が良いです
アテンダー3 1.5号5mとマスターモデル2尾長M5mの各部分を比べて見てみる
各節の長さを比較
下の画像では
左側:マスターモデル2尾長M-50
右側:アテンダー3 1.5-50
となっています
アテンダー3は穂先が短い「先短設計」を採用しているため、#2~元竿が長くなり、魚の引きを受ける部分の長さの割合が増えて魚とのやり取りを有利にできるというメリットがあります
「先短設計」は操作性の向上+やり取り性能の向上の2つのメリットがあり、釣り人にとっては非常にありがたい仕様だよ!
リールシート&エンドグリップ
リールシート周りは全体的にアテンダー3がスリムな感じ
個人差はありますが、私は細めが握りやすく感じるので、今回のアテンダー3のリールシート周りは良い感じです
エンドグリップはアテンダー3の方が範囲が広く、フラット部分があるので片手でやり取りする時に肘が当たる部分が滑りにくくて良い
エンドグリップのフラット部分は片手でやり取りする人にとってはメリットが大きいと感じます
まとめ:どちらも良い胴調子の竿だが、アテンダー3のトータル性能が高さが凄すぎる
アテンダー3とマスターモデル2はどちらも優れたやり取り性能を備えた素晴らしい竿です
しかし、アテンダー3は
- 胴調子の魚とのやり取り性能の高さ
- 先調子並の軽快な竿の操作性
- 持ち重りの少なさ
をあわせ持っているので、竿のトータル性能の高さが凄すぎると感じます
アテンダー3を使うと、先調子と胴調子のメリットだけを搭載しているように感じる事ができるはずです
マスターモデル2のやり取り性能の高さは、発売から6年経った2023年でも十分魅力的ですが、魚は掛ける事ができなければ獲る事もできません
今回、掛けるための性能を向上させて今まで両立が難しかった機能を高次元で融合したアテンダー3の「魚を釣るための総合性能」はマスターモデル2より確実に上だと断言します
ぜひ一度アテンダー3を使ってみて、その性能の高さを実感してみて欲しいと思います