【がま磯マスターモデル2口太 実釣インプレッション】柔らかいのに魚が浮く!超細身の柔軟強靭竿を徹底レビュー

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【がま磯マスターモデル2口太 実釣インプレッション】柔らかいのに魚が浮く!超細身の柔軟強靭竿を徹底レビュー
  • 大物が掛かった時に耐えてくれる強度があるのか心配
  • 超細身で柔軟なのに魚を浮かせることはできるのか?
  • 元竿まで曲げ込んだ時に不安感は無いの?

パワーランクがM(1号相当)とMH(1.25相当)があるマスターモデル口太2は超細身で柔軟なよく曲がる竿です。従来の竿より細身なので実際に手に取って見てみると「これでデカイ魚が獲れるのか?」と不安に思った人は多いんじゃないでしょうか?私も初めて実物を見た時は「細すぎるだろ・・・」と思ったのをよく覚えています。

私は2018年からマスターモデル2口太を使い続けて6年になり、その間色々な魚を掛けて超細身に秘めた実力を実感してきました。

この記事ではマスターモデル2口太の【実釣での使用感】・【使って感じた特徴】・【竿の各部分】を詳しく解説していきます。

マスターモデル2口太の釣り味や対応力の高さが分かる記事になっていますので、マスターモデル2口太を使って釣りをするとどんな感じなのか気になる方はぜひ最後まで読んでみて下さい。

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マスターモデル2口太は超細身・超柔軟。だけど魚はちゃんと浮かせる強靭さを持つ不思議な竿

私が持っているマスターモデル2口太はMタイプの5mですが異様に細いです。もはやチヌ竿の細さ。

実際に私がチヌ竿として持っているアテンダー2の0.6号5.3mよりも細く、今までのグレ竿とは全く違う設計だということが分かります。

竿は超細身の極胴調子なので、魚を掛けると非常によく曲がり柔軟な竿だなと感じます。

「そこそこの魚の引きでも楽しめるぐらいに曲がるなら、デカイ魚が掛かった時に対応できないのではないか?」と思う人もいると思いますが、そんな心配は全く無用。マスターモデル2口太の限界点は非常に高く、デカイ魚の強烈な引きは元竿部分がキッチリ受け止めて魚の体力を奪い、浮かせてくれます。

実際に60cmぐらいのヒラマサが掛かった時も思ったより時間をかけることなく獲ることができました。その時に思ったのが

  1. 竿を極力叩かない
  2. 魚が引いても怖くない
  3. 伸されたような状態でも竿が仕事をしてくれる
  4. 竿の適応範囲が広い

の4点でそれぞれを詳しく解説していきます。

①竿を極力叩かない

マスターモデル2口太は常に一定以上のテンションを魚にかけることができる竿です。魚の走りが止まって竿にかかる負荷が小さくなっても竿の曲がりが一気に戻ることがないので魚は常に引っ張られている状態で、走りたくても走れません。走ったとしても負荷がかかった状態から走ることになるので、魚はかなり体力を使い早く弱ります。

これが竿を激しく叩いてしまうような状態だと魚にかかるテンションがかかる・抜けるを繰り返している状態で魚に走る隙を与えてしまいます。さらにテンションが抜けた瞬間に魚はトップスピードで走ることが可能になり、魚に主導権を取られてしまうことになるでしょう。

ばくぺこ
ばくぺこ

竿を叩かないと糸に対して急激に負荷がかからなくなるので切れにくくなるのもメリット。

②魚が引いても怖くない

マスターモデル2口太は魚が引いた分だけ竿がスムーズにに曲がってくれるので怖さを感じることが非常に少ないです。ひと昔前の竿だと魚の引きに合わせて竿がスムーズに曲がらず、竿の曲がりが一瞬止まってしまい魚の引きをモロに手元で受けて怖さを感じることがありました。しかし、マスターモデル2口太は魚の引きに合わせて竿が極めてスムーズに曲がるため、途中で竿の曲がりが止まることがなく非常に安心感があります。

③伸されたような状態でも竿が仕事をしてくれる

マスターモデル2口太は元竿が1本構造のため、リールシート下まで柔軟に曲がるような設計。今までの竿であれば弾力が生かせないような竿角度になってしまっても竿が魚の引きに合わせて粘り強く曲がります。それにより糸にかかる負荷を抑えて糸が切れるのを防ぎつつ、魚には高い負荷をかけて早く弱らすということができるようになりました。

マスターモデル2シリーズは今までのような竿を立ててやり取りすると逆に竿の良さが無くなってしまうので、最初は怖いかもしれませんが竿をできるだけ寝かせてやり取りをして竿の1番良い所を引き出しましょう。

ばくぺこ
ばくぺこ

マスターモデル2口太は竿を寝かせてやり取りすると竿の性能を最大限活用できます。

④の竿の適応範囲が広い

マスターモデル2口太のMタイプは号数で言えば1号相当。しかし実際に使ってみると1号とは思えない胴部分の強さで魚をグイグイ浮かせてくれます。それでいて柔軟で細いハリスにも対応できてしまうので「1号竿みたいな感じで使えるけど1号竿以上の強さだよな」と思ってしまいます。

その適応範囲の広さから従来の号数表記が当てはまらず、MやMHの表記になったと聞いたような記憶があります。

ばくぺこ
ばくぺこ

細い糸での繊細な釣りから、太めの糸での強引なやり取りの釣りまで幅広く対応できるのがマスターモデル2口太の凄いところ!

マスターモデル2口太Mタイプ 実釣インプレッション

30cmクラスでもよく曲がり、やり取りを楽しめる

マスターモデル2口太のMタイプは、25cmぐらいのグレが中心で、たまに30cmクラスが来るような釣り場でも十分魚の引きを楽しむことができます。近場の波止などでまったりと釣りを楽しむのにも良いんじゃないでしょうか。

グレ竿ですが、竿を叩くのを極力抑えた設計なので、チヌを相手にしても全く問題なく、やり取りを楽しむことができます。

柔軟でよく曲がってくれるマスターモデル2口太は、魚とのやり取りを楽しみたい人にとって最高の相棒となる竿になるでしょう。

ばくぺこ
ばくぺこ

マスターモデル2口太は竿を曲げて魚の引きを楽しみたい人におすすめの竿。

強風時の操作性に優れている

マスターモデル2口太は超細身の設計のため、強風時の操作性が今までの竿より飛躍的に向上。

竿が細いほど風を受ける面積が少なく、風の抵抗を低減できるので強風時でも

  • 少ない力で竿を保持できるので疲れにくい
  • 繊細な竿さばきがしやすい

という特徴があります。

マスターモデル2口太は極胴調子と言われる竿なので、風があまりない状況下で先調子の竿と比べると操作性の良さは劣りますが、強風時はマスターモデル2口太の方が操作性が優れていると感じます。

磯は風が吹くことが多いので、全体的な竿操作の快適性はマスターモデル2口太はかなり高いレベルであると言えるでしょう。

ばくぺこ
ばくぺこ

マスターモデル2口太の超細身設計は強風下での釣りを強力にサポートしてくれる。

不意に掛かった大物にも対応できる粘りと強靭さが頼もしい

マスターモデル2口太Mタイプはメインターゲットが35cm〜45cm程度の口太グレといった感じですが、50cmクラスの口太グレや青物や真鯛が掛かっても勝負ができる強靭なバット部分を持ち合わせています。

超細身ですが肉厚に設計されているので大物の強烈な引きにも負けることはありません。バット部分のパワーは圧巻で、どこまでも魚の引きに合わせて曲がり込んで走りを止めてしまいます。

竿を叩くことをかなり抑えてくれるので、魚にかけたテンションが緩まないので走られにくいし、早く弱らせて浮かせることができます。デカイ魚が思った以上に暴れることなく浮いてくる感じはマスターモデルシリーズの特徴ですね。

ばくぺこ
ばくぺこ

超細身で頼りなさそうだけど秘めたるパワーは想像をはるかに超えていて安心して頼れる竿。

全体がゴムのような使用感でハリス強度を最大限生かしてくれる

マスターモデル2口太Mタイプの魚の引きに合わせて柔軟に曲がる性能は、やり取りに慣れてない釣り人でもハリス強度を生かしてやり取りすることが可能です。

ゴムのような竿の弾力はハリスが根にスレてもハリスに掛かる負担を軽減してくれるので、簡単に切れることはありません。竿の性能を信じて落ち着いてやり取りすれば傷ついたハリスであっても魚を浮かせて獲ることができるのがマスターモデル2口太という竿です。

ばくぺこ
ばくぺこ

マスターモデル2口太は竿を曲げて戻す動作をゴムのような感覚で行ってくれるので非常にハリスに優しい。

元竿まで曲がった時でも安心感があるのが謎

マスターモデル2口太Mタイプは号数だと1号相当のパワー。そのため大物が掛かると元竿まで曲がり込むこともしばしば。しかし元竿が曲がり込んでも怖さを感じないのがこの竿の謎な部分。どんな作り方をしたらこんな竿が作れるんでしょうか?

普通の竿であれば元竿が曲がり込めば怖さを感じてしまうところですが、マスターモデル2口太Mタイプは全く怖さを感じません。強烈な引きでもきっちり受け止めて安心感を感じてやり取りできるのは使っていて「凄いな」と感じますね。

マスターモデル2口太を使えば今まで体験したことのないような竿の曲がりとやり取り中の安心感を実感できるはずです。

ばくぺこ
ばくぺこ

竿をかなり曲げ込んでも、怖がらずにさらに曲げ込めることがマスターモデル2口太の凄いところで、デカイ魚が獲れる理由だと思う。

竿の各部分を詳しく見てみる

元竿〜穂先

マスターモデル口太のデザインはイメージカラーのライトブルーとゴールドの組み合わせのトライバル柄。左右に大きく展開しているトライバル模様が非常に目を引くデザインとなっています。背景部分は真っ黒でシンプルにしてありますが、模様が大きくゴールド部分が多めなので派手な印象。

裏面にも模様が付いていて、口太モデルは口太グレのシルエットが模様の周りに3匹確認できます。さすが専用モデルといった感じで細かい所のデザインもこだわりが凄いです。

がまかつ伝統の「玉口の赤色」はメタリック調の透き通るような赤で非常にキレイです。

玉口部分にはマスターモデル専用のマークが付いていて、英字の「M」を元にデザインしたようなマークっぽく見えますね。

#4部分
#3部分
#2部分

#2・3・4部分はカーボン素材が透けて見えるような仕様で、ベタつき防止の凹凸を施したノンスティック加工の部分は透明っぽい感じでカーボン素材が透けて見えるのを邪魔しないようになっています。

穂先部分

穂先は今までのがま磯の穂先と特に変わらない仕様で、強度の高いスーパートップⅡのチタンフレームのIMガイドとベタつき防止のための艶消し塗装となっています。

マスターモデル2口太Mの5mの竿径とテーパー差は以下の通りで、特徴としては元竿と#4のテーパー差が小さいこと。がま磯の調子の中でど真ん中のインテッサG5と比べると違いがよく分かると思います。テーパー差が少ないとどういう風になるかは素人の私でははっきりと分かりませんが、なんとなく柔軟性が高くなるような印象です。

マスターモデル2口太M
5m
インテッサG51.25号
5m
元竿リールシート上部15.819.9
元竿先端14.315.7
元竿テーパー差1.54.2
#4手元12.413.8
#4先端11.111.9
#4テーパー差1.31.9
#3手元9.910.6
#3先端7.47.6
#3テーパー差2.53
#2手元6.56.6
2先端4.04.0
#2テーパー差2.52.6
穂先手元3.23.2
穂先先端0.70.7
穂先テーパー差2.52.5
数値の単位はmmになります

リールシート

リールシート形状はインテッサG5の1.75号以上で採用されたものと同形状で、フード部分にラバーを焼付処理した特殊な仕様。ただし使っている素材は異なり、インテッサGがタフライトZであるのに対し、マスターモデル2はノーマルのタフライト採用なのでインテッサG5のリールシートの下位互換です。

マスターモデル2シリーズは全てこのタイプのリールシートですが、元竿の径に合わせてリールシートの大きさは微妙に異なり、マスターモデル2口太はスリムなタイプのリールシートになります。

マスターモデル2口太はスリムで持ちやすく、持っていて疲れにくいですね。

エンドグリップ

エンドグリップはマスターモデル2オリジナル仕様。口太はエンドグリップ上部のカラーはイメージカラーのライトブルーで、口太グレのシルエットがレーザーマークされ、こだわりが感じられる仕様となっています。

エンドグリップの素材はしっとり感のあるラバー仕様で凹凸形状は全くありません。

通常の尻栓の約4倍の重さ(21.5g)の「バランサー尻栓」が付属し、付け替えることにより重心位置を変更できるので好みで使い分けることができます。

竿袋

スリムなニット製の竿袋。口太はイメージカラーのライトブルーの竿袋になります。がまかつ定番のニット竿袋といった感じですね。

ラインナップ

初代マスターモデル口太はパワーランクがFとTの2種類あり、それぞれ全く調子が異なっていました。しかし、2代目のマスターモデル2口太はMタイプとMHタイプ両者とも同じ調子の竿になりパワーランクが違うだけとなっています。

マスターモデル2口太ラインナップ

タイプ(相当号数)標準全長(m)希望本体価格(円)標準自重(g)モーメント適正ハリス(号)
M(1)5.0138,00022320.21〜2.75
M(1)5.3139,50023522.91〜2.75
MH(1.25)5.0140,00023021.31〜3
MH(1.25)5.3141,50024024.31〜3

竿は超細身ですが肉厚設計のため、かなり重量は重め。しかし手元に重心があるので重さが気になることはないと思います。

マスターモデル2口太は絶大な安心感と秘めたるパワーで、やり取りを楽しみながら魚を獲れる竿

口太グレ主体の釣り場ならマスターモデル2口太のMタイプ1本あれば問題なく対応できます。

Mタイプをおすすめする理由は以下の4点。

  • 超細身で強風下でも快適な竿捌きが可能
  • 30cmクラスのグレの引きを楽しみつつ、大物にも十分対応可能なパワーがある
  • 細ハリス対応力が高く、どんな状況でも安心してやり取りできる
  • MHタイプと比べると持ち重り、操作性共に優れているので疲れにくい

口太のMタイプでも尾長グレの40cmクラスに十分対応できますが、大物の対応を楽にしたいのであれば口太のMHや尾長のMを選んでもよいでしょう。しかし、口太のMタイプを使っている私としては「口太のMタイプ使ってればなんとかなるでしょ」と思ってしまいます。

やり取りを楽しんで、大物を獲れるマスターモデル口太は釣りの楽しさをより一層高めてくれるグレ竿なので、使ったことのない方はぜひ使ってみてほしいと思います。

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