卓球のラケットは自分で使ってみないと打球感や弾みの強さは分からないもの
私も買ってはみたものの
- 打球感が好みじゃない・・・
- 飛び過ぎて使えない!
- 打った球が軽すぎて相手がミスしてくれない・・・
等々の理由で1回使って止めてしまう事もありました
私の戦型はカットマンで、33年の卓球人生で29本の色々なカットラケットを使ってきました
この記事では今まで使った29本のカットラケットの中で厳選して3本を紹介していきます
どういうタイプにどのラケットが合うかという事も独断と偏見で解説していきますので、この記事を読めば自分がどういう性能のカットラケットを選べばよいか分かります
カットラケットの選択に迷っている方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい
オススメ第1位 ドニック デフプレイセンゾー
私が使ってきたラケットの中では一番オススメです
守備力が高いラケットなので
- ドライブ、カットの回転量が欲しい人
- 攻撃は得意だけどカットなどの守備技術に難がある人
- 攻撃はいいから、とにかくカットの質を上げたい人
という人にオススメです
ラケットの反発力が抑えてあるので強打は本当にカットがしやすい!
メリット
「回転を作り出す性能が高い」
カットもドライブも高い回転量を生み出す事が可能
回転量の多いカットや回転量の多いループドライブを武器にして戦う事ができる
「強打を返しやすい」
とにかく強打を返しやすいラケット
強打がラケットに当たって、飛んで行くまでが他のラケットと比べると遅いと感じる
球離れが遅いというか、「ラケットに球がくっついてる?」というような感覚
私が今まで使ってきたラケットの中でトップクラスの返しやすさ
「価格が安い」
実売価格6千円前後で試しやすい
1万円を超えるラケットが多い中で、かなりリーズナブルな価格設定
価格は安いが高性能な超優秀ラケット
デメリット
「攻撃性能は低め」
返球のしやすさを重視して弾みは抑えてあるのでスピードのある球は出しにくい
頑張ってスピードのあるドライブを打とうとしても打てないし、簡単にブロックされる
回転力を生かしたループドライブ攻めた方が得点率が高い
「ある程度「しなる」ラケットなので、その癖に慣れが多少必要」
「しなる」感覚は多少慣れが必要、「しなり」によって思ったよりボールが飛んで行ってしまうと感じる事がよくある
「オール木材構成のラケットなので品質にバラつきが多い」
結構個体によってバラつきがある
今持ってるものと同じような性能を求めるなら、似たような重量の物を選ぶ必要がある
同じラケットでも重量が極端に違うと性能がかなり変わってくるので、同じラケットを買う時は重量をチェックしよう
「デフプレイセンゾー」に対する感想
- とにかく相手コートに返球しやすい
- 回転量が多く、相手のミスを誘いやすい
- 自分が使って、試合で一番勝率が高いのは間違いなくこのラケット
返球のしやすさで自分のミスを減らしつつ、切れたカット+弾道の高い回転量の多いループドライブで得点をしていくのが私の戦い方
打点を落として回転量の多いループドライブを打った方が相手もタイミングがズレてミスしやすいし、自分もミスが少ないのでループドライブを打つメリットは大きいです
逆にスピードドライブは打とうとしてもスピードは出ないし球質は軽くて簡単に返されるので、頑張ってスピードドライブを打つメリットは少ないと感じます
初級~中級レベルでは打点が落ちるのはよくある事なので、そのような場面でも得点につながる回転量の多い球が打てる事と、加えて相手コートへの返球のしやすさで自分のミスを減らせるので「勝ちやすいラケット」だと思ってます
初級~中級でも十分使いこなせますが中国の女子代表のカットマンが使用していた事もあるので、トップレベルでも通用する性能を持ってるラケットです
オススメ第2位 VICTAS 松下浩二
私はVICTASの「松下浩二」は自分で買って使った事はないですが、バタフライから発売されていた「松下プロモデル」は結構長く使用していました
VICTASの「松下浩二」を貸してもらって使った感じは、バタフライから発売されていた「松下プロモデル」の攻撃性能を少し上げたラケットという感じで、基本的には変わらないと思いましたね
バランスの良さが優れているので
- 攻撃と守備のどちらもバランスよくこなしたい人
- 攻撃と守備のどっちが得意かよく分かってない人
- とりあえず無難なカットラケットを探している人
にオススメのラケットです
メリット
「守備と攻撃のバランスが良く、誰でも使いやすい」
カットの安定性と切れ味は結構あって守備力は高め
攻撃時は結構弾むので攻撃力もヨシ
バランスが良いので、誰が使っても使いやすい
デメリット
「バランス以外に特筆する点が無い」
攻守のバランスが良いので良くも悪くも特筆すべき点がない
攻撃と守備のどちらかを道具でカバーしたい人には向かない
「価格が高い」
実売価格1万円程度
5枚合板でこの価格は高め
「松下浩二」に対する感想
- バランス重視型ラケット
- どの技術もそれなりにやりやすい
なので
最初に使うラケットとして選んでもいいです
攻撃と守備のバランスが良いので「松下浩二」は幅広いタイプのカットマンにマッチするラケットです
「どのラケットを使ったらいいのか分からない!」って人は「松下浩二」を買っとけば間違いない
オススメ第3位 ニッタク 剛力スーパーカット
クセが強いラケットで使いこなせるまでは時間がかかると思うので、毎日練習するような学生じゃないと使うのは難しそう
しかし、使いこなせたら強力な武器になると思います
なんといっても重たくて返しづらい球が打てる
これは剛力シリーズのラケットの特徴と言えるでしょう
- とにかく他人と違う球質で勝負したい人
- 自分のやりやすさよりも相手のやりにくさを重視している人
- 粘って得点するより、変化でさっさとラリーを終わらせたい人
という人にオススメのラケットです
メリット
「ラケットが重たいので相手の強打に押されないし、重いボールが打てる」
平均重量100g前後という、とんでもないラケット
それゆえ相手のボールに押される事が少ないし、自分が打った打球は重たくて返しづらいボールとなって相手のミスを誘いやすくなる
デメリット
「重すぎるので振り回すのに慣れが必要」
とにかく重すぎるので慣れるまでに時間がかかります
カットやツッツキは気にならないんですが、攻撃時に重さを感じます
連打をするには、かなりの修業が必要
「飛ばないので攻撃時はパワーが必要」
弾みは抑えめなので攻撃時は自分のパワーで飛ばさないといけません
自分のパワーで飛ばす事はできても、スピードがそれほど出るわけではないので打ち抜くのは難しい
「相手の打球に押されにくいがカットがしやすい訳ではない」
デフプレイセンゾーみたいに簡単に強打を抑える事はできません
強打を抑えるにはある程度技術が必要
「価格が超高い」
実売価格は約2万5千円の超高価格ラケット
使いやすい訳では無いので、買うのに覚悟が必要
「剛力スーパーカット」に対する感想
- 癖が強すぎるラケット
- 使いこなせれば質の高い球が出せる
- 使いこなすまでに時間がかかる
ひたすら我慢して使い続ける覚悟が必要です
毎日練習しているような中学生か高校生なら使いこなせるようになるんじゃないかと思いますが、練習の少ない社会人には慣れるのに時間がかかるので使うのにはハードルが高いと感じました
しかし、おもしろいラケットではあるので、人とは違う球質を求めている人にオススメのラケットです
まとめ:試合で勝つなら攻撃と守備と安定性のバランスが大事
それぞれのラケットの特徴を解説しましたが
試合で勝とうと思うなら、全体のバランスを考えて選ぶのが良いです
なぜなら大会では色んなタイプの人と試合をするので守備、攻撃、安定性のバランスがとれていた方が負けにくくなるからです
攻撃や守備に特化してしまうと、それに弱い相手には楽に勝つ事が出来ますが、特化した項目に強い相手と試合をすると勝つのが難しくなってしまいます
自分の得意な事をする事が得点につながる訳ではないという事を認識しておきましょう
なので、オススメは自分の技術をラケットでカバーして全体でマイナス面が出ないようする事だと思ってます
攻撃が得意で守備が苦手なタイプがデフプレイセンゾーを使った例として以下の表のようになります
自分の技術 | ラケットの特性 | トータルスコア | |
---|---|---|---|
攻撃力 | +1 | -1 | 0 |
守備力 | -1 | +1 | 0 |
安定性 | 0 | +1 | +1 |
苦手な部分を道具でカバーして全体のバランスを取ると、極端な弱点がなくなり負けにくくなる
自分の苦手な部分をカバーできる道具はどれか?という事を考えて道具選びをすると試合で安定して勝てるようになると思ってます
自分の弱点をカバーできる道具を使って、大会で一回でも多く勝てるようにしていきましょう!