磯釣りでは欠かす事のできない、掛けた魚をタモ入れするための玉の柄
掛けた魚を無事タモ入れして、玉の柄を仕舞おうとした時に「ヤバ!固着したか?」と焦った事はないでしょうか?
私は何回もあります
仕舞う事が出来なくなった事は無いですが、力任せで固着を外した事は何度もあります
その度に「やれやれ・・・」と安堵します
今回はそんな固着のトラブルを防ぐという「アンチロックジョイント」を搭載した
シマノの玉の柄「イソスペシャル タマノエ」を購入して使ってみたので、そのレビューをしていきます
この記事は
- 実際に使ってみた使用感
- アンチロックジョイントの継目はどんな感じなのか?
- イソスペシャル タマノエを選んだ理由
について解説していますので、アンチロックジョイント搭載の玉の柄の使用感が分かって貰える内容になっています
先に結論を言うとアンチロックジョイント搭載の玉の柄は固着しません
アンチロックジョイントはかなり凄い構造です
アンチロックジョイントの玉の柄に興味がある方は是非最後まで読んでみて下さい
結論:アンチロックジョイントの玉の柄はとてもオススメ!固着しなくて最高
継目が段差で止まる機構のため固着する要素が無いです
段差がある分、伸ばした時にガタツキがあるのかなぁ・・・と思っていましたが、そんな事もナシ
ハッキリ言って最高です
アンチロックジョイント搭載の玉の柄しか使いたくないです
実際に波止と磯で2回ほど使用しましたが最高でした
- 波止は玉の柄を垂直に伸ばすようになるので、固着する危険性が高いが全くその心配もナシ
- 通常の磯でも固着しないという安心感があるので、思い切り振り出せるのでタモ入れが非常にやりやすい
磯釣り、波止釣りをする全ての人にオススメできる玉の柄と断言しておきます
イソスペシャル タマノエを買った理由:「アンチロックジョイント」と「軽さ&硬さ」
数ある玉の柄の中で「イソスペシャル タマノエ」を選んだ理由は以下の2点になります
- アンチロックジョイント・・・固着しない
- 重量の軽さ+シャフトが硬い・・・操作性が高い
この2点について詳しく解説していきます
アンチロックジョイントの固着防止機能は2023年時点で最高だと思う
イソスペシャル タマノエを購入した理由のひとつが「アンチロックジョイント」
アンチロックジョイントはシマノ独自の玉の柄の固着防止機能です
下の図のように継目に段差があり、ストッパーの役目を果たすので、節目がそれ以上出てしまう事が無いため固着する事がありません
これは非常に凄い機能です
今までは節の径の差によって固定するようになっていたため、思いっきり振り出した時やデカイ魚をタモで掬って玉の柄を仕舞いこむ際に節目が出すぎて、節目が完全に固着してしまう危険性が常に付きまとっていました
各メーカーとも固着防止機構なるものを搭載していましたが、完全に固着防止とはいかず、実際は固着軽減機構といった感じ
しかし、アンチロックジョイントは「節目が出すぎて固着する問題」を完全に解消してしまった画期的な機構なのです
固着のリスクが高い「高さのある波止」や「垂直に近い磯」で釣りをする人にとっては、救世主的存在の玉の柄だと思う
伸ばしていって「スコン」と固定される際も非常にスムーズで、ガタツキも無く精度の高さを感じる事ができます
完全に段差で止まっているので固着する事はないですし、仕舞う際も止まっていた継ぎ部分は簡単に動くので、ホントにストレスなく伸ばす、仕舞うが行える最高の玉の柄です
操作性の良い玉の柄の条件は【軽くて硬い事】
イソスペシャル タマノエを購入したもうひとつの理由は非常に軽く硬い事
重量は同じクラスの長さの中でかなり軽量な部類
6mクラスでは、がまかつのマスターモデル2たもの柄が最軽量ですが、それに次ぐ軽さで操作性が良いと推測しました
モデル | 長さ(m) | 自重(g) | 本体価格(円) |
---|---|---|---|
シマノ マスターチューン タマノエ | 6.0 | 530 | 59,500 |
シマノ ベイシス タマノエ | 6.0 | 485 | 69,700 |
シマノ イソスペシャル タマノエ | 6.0 | 455 | 82,800 |
がまかつ マスターモデル2 たもの柄(ノーマルタイプ) | 6.3 | 440 | 110,000 |
ダイワ トーナメント ISO 玉の柄 | 6.0 | 500 | 74,000 |
重い玉の柄は仲間にタモ入れしてもらうなら別に問題は無いんですが、自分でタモ入れする場合には重要な要素
片手で使った時に重くて思い通りに操作できないようでは、魚をタモ入れする難易度が高くなりバラシに繋がる事も増えてしまいます
シャフトの硬さはシマノの玉の柄の中でトップクラス
イソスペシャル タマノエはシャフトが硬めの仕様のため操作性が良いと推測しました
基本的に値段が高い物ほどシャフトが硬く、たわみにくくなっています
シマノでは大物専用の「BG タマノエ」を除けば「ファイアブラッド」、「BB-X」、「イソスペシャル」が最もシャフトが硬い仕様
ブランクスに採用されている「スパイラルXコア」がシャフトの軽さと硬さを両立していると思われます
軽いだけで「ぐにゃーん」と”たわむ”玉の柄はかなり厄介
狙った場所に玉枠を持って行こうと思っても、「たわむ」ばっかりでなかなか目的の場所に玉枠を持っていく事が出来ないのでタモ入れは難しくなります
大きくたわむ玉の柄はホントに使いづらくてタモ入れしにくいので、買う前にお店で伸ばしてみて「たわみ具合」を確認しよう!
今回は6mの長さを購入、その理由は「快適に使えると判断したから」
5mの長さで問題なく届く場面の方が多いですし、短い分より軽くてたわみにくいので操作性はいいのですが、デカイ波止や高い磯などでは、どうしても5mではキツイ場面があります
それに対応するために今回6mを選択しました
イソスペシャル タマノエは非常に優れたスペックだったので、6mの長さでも快適に使えると判断
実際に使ってみると今まで使っていた5.3mとあまり変わらない使用感で、重さが気になる事もなく快適に使用する事ができました
6m以上の長さの玉の柄は、5mクラスの玉の柄とは違い、伸ばした時に重量の影響が大きく、たわみやすいので値段は高くても軽くてシャフトが硬い物にした方が絶対良いです
6m以上の長さの玉の柄を買うならハイスペックの物を買うべし
イソスペシャル タマノエの各部分を見てみる
口栓部分
この部分はシマノ独自の構造で口栓はネジ込み仕様になっています
他のメーカーはハメ込むだけの構造なのでシマノは、この部分に何かこだわりがあるようです
どちらのタイプも使ってみた私としてはどっちでも良いかなと思っています
各節の先端部
各節の継目部分はGクロスプロテクターと呼ばれる補強がされています
継目部分はかなり負荷がかかる部分なので、その部分の破損を防ぐためです
荷掛けロープは好みや状況に合わせて形が変えられるので便利
シマノの玉の柄の荷掛けロープはこの仕様で、ダイワも同様な形状です
ベルクロの位置を移動させることによりロープ部分の形状を変えれるので、自分の使いやすい形状にする事が出来ます
実際に使ってみましたが非常に使いやすくて便利な仕様です
元竿の滑り止めは一般的
しっとり系の滑り止め加工+凹凸部分で握った際の滑りを抑える仕様です
触った感じはとても良さげですが、特筆する点はなく一般的な滑り止め加工
尻栓部分
エアアシスト尻栓が搭載されていて、尻栓部分は結構デカイ穴が開いています
尻栓に穴をあける事により、玉の柄を振り出した時に素早く伸びるようになっています
この機構はどのメーカーもやっている事なので、メーカーによる差は無い部分かなと思いますがシマノの尻栓の穴は結構デカイと感じました
まとめ:これから玉の柄買うならアンチロックジョイント搭載モデル一択
これから玉の柄買うなら「アンチロックジョイント」搭載モデル一択です
今まで磯釣り師を悩ませ続けた「固着」という問題を解消している点が素晴らし過ぎます
今はシマノのラインナップの玉の柄はアンチロックジョイント搭載のモデルも増えてきて、リーズナブルな価格でこの快適性を手に入れる事が出来るようになってきました
2023年に発売されたマスターチューン タマノエはリーズナブルな価格ながらアンチロックジョイントを搭載しています
あまり玉の柄にコストをかけたくないのであればマスターチューン タマノエがオススメ
予算に余裕があるならイソスペシャル タマノエがオススメです
これから磯釣りを始めて、初めて玉の柄を買う人も、これから玉の柄を買い替えようと思っている人も「アンチロックジョイント」搭載の玉の柄を検討してみてはどうでしょうか?
固着と無縁の快適なタモ入れができますよ!