鮎タイツの下にインナーを履いている人は多いと思いますがインナーも種類が多く、どれを選べはいいのか分からないので適当に選んでいるって人もいるんじゃないでしょうか?
インナーを履かなかったり適当に選んでも鮎釣りはできますが、インナーの機能を理解した上で選べば疲労軽減やケガ予防をできたり寒い時期でも快適に鮎釣りをすることができます。
私は鮎釣りを始めてから20数年の間インナーなしでやってみたり、色々なタイプのインナーを使ってみたりして、今では状況によって使い分けをするようになりました。
この記事では鮎タイツの下に履くインナーの種類と特徴、状況別におすすめのインナーを解説していきます。
色々なインナーの特徴が分かる内容になっているので、この記事を読めば目的別にインナーを適切に選ぶことができるようになります。
インナーを上手くを活用して快適に鮎釣りをしたい人は最後まで読んでみて下さい。
インナーの選び方
私はインナーの選び方は以下のようにして選んでいます。
- 履き心地と快適性を重視するならストレッチ性インナー
- 疲労軽減効果が欲しいならコンプレッションインナー
- 寒い時期を快適にしたいなら保温性インナー
しゃがむことが多い鮎釣りではストレッチ性インナーが最適です。履きやすさと履き心地も優れているので、最初に一つ買うならストレッチ性インナーがおすすめです。
コンプレッションインナーは筋肉のブレを防止して疲労軽減効果が期待できます。膝や腰をサポートする機能を持ったインナーもあるので、疲労軽減や膝や腰への負担を軽減したいという人向けのインナーになります。
初期や後期の水温の低い時期に川に入っていると想像以上に体が冷えてきます。完全防水のドライタイツを履いていても結構寒さを感じる時があるので保温性インナーを履いて体が冷えるのを防ぎ、快適に鮎釣りができるようにしましょう。
インナーを履く理由4点
インナーを履く理由は色々あると思いますが、私の場合以下の4点の理由でインナーを履いています。
①疲労軽減
疲労軽減はコンプレッションインナー特有の機能となります。
鮎釣りは体への負担が大きく、かなり疲労がたまる遊びなので疲労軽減のためにコンプレッションインナーを履くことは非常に効果があると思っています。
疲労軽減をすることができれば長時間集中して釣りができるし、釣り終了後の車運転時によくある「疲労からくる眠気」を軽減することもできます。
インナーを履くだけで疲労軽減できるのは非常に助かる
②鮎タイツの着脱がしやすくなる
インナーなしと比べると鮎タイツの着脱がしやすいので非常に楽。
特にインナーの生地がツルツルしたものはスルッと着脱できるので、鮎タイツの着脱を素早く楽に行いたい人にはツルツルした摩擦の少ない生地のインナーを選ぶことをおすすめします。
③低水温時の冷えの軽減
低水温時は冷え防止のため完全防水のドライタイツを使いますが、それでも結構寒いと感じることは多くあります。
そんな時には保温性の高いインナーを履いて体を冷えから守るようにしましょう。
インナーを変えるだけで温かさはかなり違いますよ。
④鮎釣りに付き物の「かぶれ」による痒みの低減
鮎釣りでウェットタイツを履いている人ならご存知の「かぶれ」による痒みに悩まされている人は多いんじゃないでしょうか?
私の経験上、インナーを履いている時の方が「かぶれ」による痒みは少なく感じます。
インナーを履かずに痒みに悩まされているなら、一度インナーを履いて鮎釣りをしてみてはどうでしょうか?
煩わしい痒みを少し抑えることができるかもしれませんよ。
インナーの種類と特徴を解説
鮎釣りで使うインナーの種類は大きく分けて3種類
- コンプレッションインナー
- ストレッチ性インナー
- 保温素材インナー
それぞれの特徴について解説していきます。
コンプレッションインナーは疲労軽減に効果あり
メリットは
コンプレッションインナーは筋肉のムダな動きを抑えることにより運動時の疲労軽減が期待できること。
負荷のかかる水中を1日中歩き回っていると筋肉に掛かる負荷は相当なもの。コンプレッションインナーを着用していれば疲労軽減が期待できるので長時間集中力を持続しながら鮎釣りをすることが可能です。
私は実際に使って1日中鮎釣りをしていますが、釣りの後に足がダルいと感じることはほとんどないですね
デメリットは
- 価格が高め
- 脱ぎ履きしにくい
- 段階着圧設計による締め付け感が苦手な人には合わない
といった点が挙げられますが、鮎釣りの後の足腰の疲労感に悩まされている人は試してみて欲しいインナーです。
伸縮性抜群のストレッチ性インナーはオールラウンドに使えて万能
どんな人も好き嫌いなく使えるのがストレッチ性インナー。
伸縮性抜群でしゃがんだりしても突っ張ることがなく動きを妨げないので非常に快適です。
コンプレッションインナーのような締め付け感もなく、サラリとした着心地の良い素材を使っているものが多いですね。
釣り具メーカーからもストレッチ性インナーは様々な機能をもたせた商品が発売されていて、安価なものから色々な機能を持たせた高価なものまでは幅広くラインナップされています。
脱ぎ履きもしやすくデメリットは特にないインナーで、鮎釣りで一番多く使われているのがストレッチ性インナーなんじゃないでしょうか。
保温素材インナーは低水温時に大活躍
保温素材インナーは解禁直後や後期の低水温時の必需品。
水が入ってこないドライタイツのインナーとして使うと高い保温性で体が冷えるのを防ぎます。
体が冷えると
- 寒くて釣りに集中できない
- 風邪などの体調不良になる
- 腰、膝、足首などの関節部分に不調が出やすくなる
などのマイナス面が多いので低水温時は体を冷やさないようにすることが重要です。
ドライタイツ使用時はホッカイロを使用して体が冷えないようにしている釣り人もいるよ❕
おすすめストレッチ性インナー3選
がまかつ アルテマクールインナータイツ GM3759
2024年新発売の特殊加工を施した冷感インナー
特徴は
- 2WAYストレッチ
- 接触冷感素材採用
- 冷感特殊プリントである「PCM特殊プリント」を採用
- キシリトール加工(汗や水分の反応し冷却効果をもたらす)
- ミント加工(肌にある冷感センサーを刺激し脳に冷たいと感じさせる効果※感じ方はは個人差アリ)
- UPF50+の紫外線カット性能
通常の接触冷感素材だけでなく、冷たく感じるように色々な加工がされているインナーで、生地は少し厚みがあります。
PCM(フェイスチェンジマテリアル)とは?
急激な温度変化から宇宙飛行士を守るために開発された素材で、設定された温度を境に凍ったり溶けたりする物質。
この物質を特殊加工してウェアの肌側にプリントをして、ウェアの冷感効果を高めている。
一般的なポリエステル製接触冷感ウェアと比べて約1.45倍の冷たさを実現。真夏の暑い時期に履くインナーとして最適です。
ダイワ アイスドライ®アンダータイツ DU-6021P
真夏用の遮熱クールインナータイツ
特徴は
- ICEDRY®素材採用(接触冷感、吸湿速乾機能、UPF50+のUVカット機能を搭載)
- 激しい動きに追随するストレッチ性に優れた素材を使用
- 太陽光の熱線・紫外線を遮蔽しウェア内の温度上昇を抑えるクーリング機能素材
- ウェスト、股下部分にメッシュを採用して通気性を向上
暑い時期に嬉しい機能満載のインナーで、女性専用のシルエットを採用したレディースサイズも展開されている数少ないインナーですね。
コンプレッションインナーの締め付け感が苦手なら、ダイワ アイスドライ®アンダータイツがおすすめ
シマノ サンプロテクションインナータイツ IN-007V
コスパ重視のスタンダードなインナータイツ
特徴は
- 給水速乾機能
- 肌ざわりとストレッチ性に優れている
- UPF50+の紫外線カット機能
接触冷感機能がない分価格はリーズナブルな設定になっています。
機能は少なくてもいいのでインナータイツにお金をかけたくない人におすすめです。
おすすめコンプレッションインナー3選
おすすめするコンプレッションインナーの性能を比較表にまとめてみました。
3種類ともCW-Xのインナーになるんですが共通の特徴は通常のコンプレッションインナーの機能に加えて関節サポート機能があること。
下半身に負荷のかかる鮎釣りでは膝や股関節のサポートがあると安心なのでCW-Xのインナーをおすすめしています。
GENERATOR MODEL 2.0 | EXPERT MODEL 3.0 | GENERATOR MODEL ホット | |
---|---|---|---|
ひざサポート | ● | ● | ● |
ふくらはぎサポート | ● | ● | ● |
ふとももサポート | ● | ● | ● |
腰サポート | ● | ✕ | ● |
股関節サポート | ● | ● | ● |
おしりサポート | ● | ✕ | ● |
サポートライン無縫製 | ● | ✕ | ✕ |
8WAYストレッチ | ● | ✕ | ✕ |
段階着圧 | ● | ● | ● |
保温性素材 | ✕ | ✕ | ● |
価格 | 20,900円(税込) | 11,000円(税込) | 19,800円(税込) |
CW-X GENERATOR MODEL 2.0
疲労軽減&下半身フルサポートのコンプレッションインナー
私が鮎釣りで一番多く使用している多機能インナーで、膝や腰に不安があったりサポートを求めていたりする人におすすめです。
特徴は
- 疲労軽減が期待できる
- 関節部に配備されたテーピングにより関節の安定性が向上する
- 関節部に配備されたテーピングによりバランスが整い可動域が向上する
- サポートラインの縫い目がないので履きごこちが良い
- タテ・ヨコ・ナナメ全方向均一に伸びる8WAYストレッチで動きやすい
CW-Xのインナーは着圧だけのインナーと違い、テーピング機能で膝、腰、股関節などの下半身がサポートされるのがおすすめポイント。
滑りやすい川でバランスを崩した時は足腰に急激な負荷がかかります。その時に足腰に掛かる負荷を和らげてケガをしにくくするために私はCW-Xの「GENERATOR MODEL」を選んでいます。
重たいオトリカンを持って移動する時にも腰~足の関節をサポートしてくれるので、鮎釣りをする時には非常に頼りになるインナーと言えるでしょう。
鮎釣りのインナーとしての機能は非常に高性能で満足!購入の1番の問題点は価格の高さ
CW-X EXPERT MODEL 3.0
リーズナブルな下半身サポート機能付きコンプレッションインナー
CW-XのGENERATOR MODEL 2.0との違いは
- サポート部位が少ない
- サポート部分が縫製仕様
であることの2点。
EXPERT MODEL 3.0はリーズナブルな分、機能的には劣ってしまいますが、膝や股関節のサポートはあるので疲労軽減&下半身サポートを求めつつ価格も抑えたいという人にはピッタリです。
コンプレッションインナーを初めて試してみたいという人にもおすすめ!
CW-X GENERATOR MODEL ホット
下半身フルサポートと寒い時期に対応した保温性素材を採用したコンプレッションインナー
GENERATOR MODELなので下半身フルサポートのインナーですが、保温性素材を採用しているので寒い時期に着用するインナーになります。
特に後期の鮎釣りでは水温がかなり低い状況があります。そのような時に保温性と関節サポート機能で下半身を守ることができるインナーを求めている人にCW-XのGENERATOR MODEL ホットがおすすめですね。
おすすめ保温素材インナー3選
初期と後期の低水温時に使う完全防水のドライタイツのインナーには保温素材インナーがおすすめ。
ただし、あまり保温性が高いインナーだとドライタイツを併用した場合に暑くなりすぎる可能性があるので、保温性が低い、または適度な物を3つ紹介します。
モンベル ジオライン L.W.タイツ
保温性は低くオールシーズン使える万能インナー
生地が非常に薄く保温性は低いので生地厚が厚いドライタイツと組み合わせて使うこともできるし、ウェットタイツのインナーとして使うこともできるのでシーズン通して使用できる汎用性の高いインナーになります。
ちょっと寒い時から暑くも寒くもない時にドライタイツと組み合わせて使うのがおすすめのインナーですね。
汎用性が高い割に価格が3,300円(税込)と安めなので試しやすいインナー
ユニクロ ヒートテックタイツ
適度な保温性とコスパ抜群のインナー
鮎釣りで使えるの?と思われるかもしれませんが、ドライタイツに合わせて使うなら普通に使えます。
簡単に安く手に入るインナーなので、お金をかけずに低水温時の保温対策をしようと思うならユニクロのヒートテックタイツが最強でしょう。
モンベル ジオラインM.Wタイツ
適度な保温性と肌ざわりのよい生地のインナー
中厚手の生地で適度な保温性があり、低水温時にドライタイツに合わせれば快適に川の中に立ち込んでいられます。
特に10月以降のかなり水温が低くなる時期にも鮎釣りをやるという人にはおすすめのインナーですね。
冬場の寒い時に日常的にも使うことができる上、価格が4,620円(税込)と割と安いのでコスパがいいインナーだと思います。
まとめ:インナーを使い分けて快適な鮎釣りをしよう!
インナーは快適に鮎釣りをするためのサポートアイテム。
今、インナーを履かずに鮎釣りをしているのなら、最初はストレッチ性インナーを買って試してみましょう。そこから別の機能を持ったインナーを1つずつ追加して、自分の状態や気温や水温の状態に合わせて使い分けると、より快適に鮎釣りをすることができるようになりますよ。
快適に鮎釣りができるようになると自然と集中できるようになるので、釣果アップにもつながります。
上手くインナーを使い分けて快適に鮎釣りを楽しみましょう!