オトリ鮎or釣った鮎を入れておくための鮎釣り必須アイテム
鮎の引舟
色んなメーカーから色んなサイズが出ているため、初心者は何買って良いか分からないと思います
サイズの大小で何が変わるのか?
という事を分かって無いと、せっかく買ったのにイマイチだったり、使わなくなったりしてしまいます
実際自分も買ってすぐ使わなくなった引舟がありますね・・・
そこで、この記事では
- 引舟サイズの大小によっての特徴
- それぞれのサイズの使う場面
- おすすめの引舟
を解説&紹介していきます
これから鮎釣りを始めて引舟を買おうと思っている方や、引舟のサイズによって何が変わってどういう効果があるのか分からない方にとって、役立つ内容になっていますので是非最後まで読んでみて下さい
引舟サイズの大小によっての特徴
引舟のサイズを大まかに小、中、大に分けて、特徴を表にまとめるとこんな感じ
引舟サイズ | 持ち運び | 水中抵抗 | 入る鮎の量 | 高水温時の使用 |
---|---|---|---|---|
小(~6L) | ◎ | ◎ | △ | △ |
中(6.5L~7L) | 〇 | 〇~◎ | 〇 | 〇 |
大(7.5L~8L) | △ | △ | ◎ | 〇~◎ |
この中で1つ持つなら7Lの引舟
私は6.5L、7L、7.5L、8Lと引舟を持っていますが、今までの経験上7Lが一番快適に使える場面が多いからです
ではサイズ別の特徴について解説していきます
サイズ小(~6L)は機動性抜群だが、盛期の高水温時は注意が必要
現在はダイワしかラインナップにない容量の引舟です
メリット
- 小さく軽いので持って移動するのが楽
- コンパクトなボディで水中抵抗が少なく体への負担が少ない
デメリット
- 入る鮎の量が少なく、沢山釣れた場合はオトリ缶に移しに行かないといけない
- 引舟内の水量が少ない分、鮎が酸欠になりやすい(特に高水温時に影響がデカイ)
小型の引舟は持って歩くのも楽だし、水中抵抗が少ないので川の中で引っ張り回すのも楽、足腰に自信の無い年配の方や女性の方には体への負担が少なくて良いでしょう
使う上で注意する点は、釣って入れておいた鮎をこまめにオトリ缶に移す事です
小さい引舟に釣った鮎を入れ続けていると酸欠で鮎が弱っていって最終的にはお陀仏、こまめにオトリ缶に移す事を忘れないようにしないといけません
特に酸欠のリスクが高くなる真夏の高水温期と後期の大鮎釣りは容量の小ささから、おすすめできません
小型の引舟を使うなら、こんな状況
- 鮎の型が小さい初期
- オトリ缶が近くにあって、釣った鮎をすぐに移せる
使える状況は結構限られるのが小型の引舟です
あまり釣る数が多くない初級者は、とても使いやすいですが、上手くなって数が釣れるようになってくると使うのがキビシくなってくるので、長く使おうと思うと小型の引舟は選ばない方がいいですね
購入する際のポイントは
小さいボディによるメリットに価値を感じる事ができるかどうか
正直、使える状況は限られて汎用性は低いサイズなので
「使いにくい場面はあっても、コンパクトな引舟のメリットは魅力的!」と思えるなら買ってもOKです
サイズ中(6.5L~7L)はオールシーズン使えるオールラウンダー
オールシーズン使うなら6.5L~7Lの中型サイズの引舟
このサイズのメリットは「デメリットがない事」
私も7Lの引舟が一番使う機会が多いです
持ち運びも水中抵抗も良好で使いやすく、高水温期にもなんとか対応できます
25cmを超えるような大鮎も、問題なく何匹も入れる事ができるのでオールシーズン対応可能な万能サイズ
シマノは7L、がまかつは6.5Lしかラインナップにないので、一番需要があるのは、この中型サイズという事でしょう
どれを買えばいいか分からないなら、中型サイズの引舟を選べば間違いなし
真夏の高水温期を考慮して選ぶなら7Lの容量の方がいいですね
0.5Lの違いですがお湯のような水温の川では鮎の元気度に差が出てきます
水の循環を促進する「通水口」が多い事も鮎の元気度に影響するので、買う時はこの部分もチェックしましょう
全ての状況を1つの引舟でカバーしたい人は中型サイズ一択です
サイズ大(7.5L~8L)は高水温期に有効だが、安定性や持ち運びに難アリ
引舟に入れている鮎が弱りにくいので高水温期に活躍する容量
小型の引舟同様、メリットデメリットがあるので使う状況が限られます
メリット
- 容量が大きいので引舟に入れている鮎が酸欠になりにくく、高水温期に有効
- 鮎がたくさん入るので、数釣りが出来る時に便利
デメリット
- 持ち運び時にかさばるし、重い
- 水中抵抗が大きいせいか安定性が少し劣る、体へ負担も小型や中型の引舟と比べて大きい
私は7.5Lと8Lの両方を持ってますが、真夏の高水温期に8Lを使う事がたまーにあるぐらいです
シーズン通して1回か2回ですね
8Lの大容量を使う理由は高水温期の酸欠を防止する事
7Lの容量では、高水温時に鮎の弱りが早くなる場面があるので、そういう時は8Lの引舟を使って少しでも鮎の弱りを抑えるようにしています
「高水温時に鮎が弱って困る」と思っている方は使ってみる価値アリです
特に下流域ではより水温が高い傾向になるので、高水温期に下流域で釣りをする時は大型の引舟を1つ持っておくと順調に数を稼ぐ事ができるかもしれませんよ
おすすめの引舟5選
おすすめする引舟は全て7L以上の物になります
特にこれから鮎釣りを始める初級者は7Lの引舟を選びましょう
理由は近年の夏の高温化に伴い、川の水温が上がってきているからです
真夏の水温が高い時期に対応するには、7L以上の容量が必要だと感じているのでおすすめの引舟は7L以上の物をチョイスしています
7.5Lや8Lでも高水温期に対応できるけど、釣り人の快適性を考慮すると7Lがベスト!
ダイワ 友舟 AT-700SP-S
ダイワのフラッグシップモデルの引舟です
私が現在メインで使用している物もコレ
特徴は
- 流れの中で安定性の高いので抵抗が少なくて体の負担が少ない
- 重心が下側にあるので、ひっくり返っても戻りやすい
非常に使いやすい引舟で、現時点で非常に満足しています
ダイワ 友舟 AX-700S
ダイワ 友舟 AT-700SP-Sの安価バージョン
違いは以下の2点
- 「快適友舟ハンドルCR ワイド」が付いてない
- 塗装が違う
4千円ぐらい出して「快適友舟ハンドルCR ワイド」を買って付け替えれば、実用上は全く同じ性能だと思うので、なるべくお金をかけずに良い物を買うなら「友舟 AX-700S」がおすすめ
塗装はフラッグシップモデルの「友舟 AT-700SP-S」が断然上、見た目は凄くキレイで耐久性も高いです
お金に余裕があるか、見た目にもこだわる方ならフラッグシップモデルの「友舟 AT-700SP-S」を選びましょう
シマノ アドバンスパワー2
シマノ独自の引舟を持った手で投入口を開閉できる「クイックオープンレバー」を搭載したモデル
私は使った事はないですが、オトリを引舟から取り出す作業はかなり楽だと思います
手返しも確実に速くなるので、大会に出る方にとっては魅力的な引舟でしょう
引舟がひっくり返った時に浮力材のバランスが崩れて戻る「オートリターン」も便利
快適に使えるように色々な工夫がしてある引舟です
シマノ アドバンスパワー
アドバンスパワーの安価バージョン
違いは「クイックオープンレバー」が付いていない事
他はアドバンスパワー2と同じ性能だと思われます
手返しを1秒でも速くしたい!というのでなければ、アドバンスパワーで満足できるでしょう
ダイワ 友舟 BX-800S
2024年2月現在、ダイワにしかない8L仕様
使う機会は少な目の引舟ですが、高水温期の最終兵器として私は使っています
上位モデルの「友舟BT-800SP-S」がありますが、「快適友舟ハンドルCR ワイド」が付いてないのと塗装が違うだけなので、
使う機会の少なさを考えると安価な「友舟BT-800SP-S」がおすすめです
引舟がデカくて体への負担があるので、私は「快適友舟ハンドルCRワイド」に付け替えて使用しています
クッションロープのおかげで多少抵抗が低減されるので、おすすめですよ
まとめ:引舟は釣果を左右するアイテム、特徴を理解して適切な引舟を選ぼう!
引舟は大きさによって、入れている鮎の元気度が大きく変わってきます
当然、オトリに使う鮎は元気がいい方が野鮎にアタックされやすいので、釣果の良し悪しに直結します
引舟に3匹とか4匹程度ならどの引舟でも差は無いですが、10匹、15匹とかになると時期によっては引舟によって、かなり差が出てくると実感しています
実際の経験で、7.5Lの引舟を使っていて何も問題なかったのに、6.5Lの引舟を使ったら入れていた鮎が弱る事が多くなった事があり、その経験から引舟の大きさには気を使うようになりました
しかし、引舟が大きければ良いという訳ではなく、鮎の元気度を保てる範囲内で自分がストレス無く使える引舟を選ぶ事が重要です
まず1つ持つなら7Lの引舟
それから高水温期対策の7.5Lや8Lを加えて、初期などで引舟の扱いを軽快にしたければ6L以下の物を追加しましょう
状況に合わせて引舟を適切に使い分ければ鮎を良い状態に保つ事ができて、釣果アップにつながりますよ!