- 引舟に光が入ると、中の鮎が落ち着かないのでは?
- クリア仕様って、単に見た目重視の引舟?
- ぶっちゃけ、透明だと何が良いの?
2026年、ダイワから登場した鮎の新型引舟「友舟 AX-700Sクリアブルー」。 「ボディ下部はブラック」という引舟が多い中で、中身が透けて見えるクリア仕様は大ヒットとなりました。

ボディ下部が透明な引舟は「がまかつ」からも発売されていますが、今回のダイワの引舟はボディ上部も一部が透明で、より光が入りやすい仕様です。
一見すると「見た目のインパクト狙い?」と思ってしまいますが、実際に使ってみると、見た目だけでは分からない特徴がありました。
そこで今回は、「友舟 AX-700S クリアブルー」を1シーズン使って感じた性能を徹底解説します。
この記事を読めば、クリア仕様だからこそ得られるメリットや、従来の引舟との違いが分かります。見た目だけではない、クリア仕様の引舟の実力を余すことなくお伝えします!
【実釣検証】1シーズン使って実感した「クリア仕様」4つのメリット

「本当に見た目だけの引舟じゃないの?」そんな疑問を抱えながら「友舟 AX-700S クリアブルー」を1シーズン使い倒してみましたが、結論から言うと、「一度この快適さを知ると、もう黒ボディの引舟には戻れない」と感じるほど、実用的なメリットがありました。
実際に使って感じた主なメリットは、以下の4点です。
- フタを開けた瞬間の「鮎の飛び出し」が激減する
- 高い視認性で「狙いのオトリ」を簡単にピックアップできる
- フタを開けずに「引舟内の鮎の様子」が一目で把握できる
- 透明なボディ越しに「今日の釣果」を自慢できる!
見た目のインパクト以上に、実釣時に役立つこれらのメリット。それぞれの理由を、実釣でのエピソードを交えながら詳しく解説します!
①フタを開けた瞬間の「鮎の飛び出し」が激減する

クリア仕様の引舟を使って実感したのは、フタを開けたときに鮎が外へ飛び出してしまうトラブルが、劇的に減ったということです。
引舟やオトリ缶のフタを開けた瞬間、中の鮎が勢いよく跳び出して逃げてしまったという苦い経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。
従来の黒いボディの引舟は内部が暗いため、フタを開けた瞬間に内部と外部の明るさに大きな差が生じます。実際に使ってみると、この明暗差が鮎を驚かせ、飛び出しにつながっているように感じました。
その点、クリアボディの「友舟 AX-700S クリアブルー」なら、内部に光が入りやすいため、舟の中も明るい状態に保たれます。フタを開けても引舟内の明るさが大きく変わらないため、鮎が驚いて飛び出すことが少なく、「不意の脱走」を防ぎやすくなります。
②高い視認性で「狙いのオトリ」を簡単にピックアップできる

結論から言うと、クリア仕様の引舟は内部の視認性が高く、狙ったオトリ鮎を簡単に見分けて取り出せます。
従来の黒ボディは内部が暗く、元気な鮎を狙って取り出す際に、「見えづらさ」がありました。その結果、意図しない鮎を掴んでしまい、選び直すというムダな手間が発生することもしばしば。
しかし、「友舟 AX-700S クリアブルー」なら引舟内が明るく、狙いのオトリ鮎をすぐに見つけて取り出せます。引舟からオトリを選ぶ際のストレスを最小限に抑えられるのは、このクリア仕様ならではの優れたメリットです。

内部が明るいクリア仕様は、フタを開けた時に想像以上に中の様子がハッキリ見えます。
③フタを開けずに「引舟内の鮎の様子」が一目で把握できる

3つ目のメリットは、フタを開けることなく、「中の鮎の状態や尾数」を把握できる点です。
従来の黒い引舟でも、フタを開ければ中を見ることはできます。しかし、「鮎が飛び出すリスク」がありますし、狭い開口部から中にいるすべての鮎の状態をチェックするのは至難の業でした。
その点、スケルトン構造のクリアボディなら、引舟を水面からサッと持ち上げる、または裏返すだけで、中の様子が丸見えになります。
- 「引舟内の鮎が多くなってきたから、そろそろオトリ缶に移そう」
- 「弱っている鮎がいるな。早めにクーラーボックスへ入れて締めよう」
といった判断も、フタを開けずに行えます。鮎を無駄に弱らせず、美味しく持ち帰るための「適切な判断」が、圧倒的にしやすくなりました。

引舟内の鮎の状態を簡単に把握できる機能は、鮎が弱りやすい高水温時にも役立ちます。
④透明なボディ越しに「今日の釣果」を自慢できる!

4つ目のメリット(?)は、釣行後に引舟をサッと持ち上げるだけで、その日の釣果を周りに一瞬で自慢できることです。
従来の引舟だと、仲間から「今日どうだった?」と聞かれて「かなり釣れたよ!」と答えても、フタを開けて見せない限り、どれくらい釣れたのか伝わりづらい場面がありました。
しかし、クリア仕様の引舟なら、引舟を持ち上げて見せるだけで勝負あり。透明なボディ越しにぎっしり泳ぐ鮎の姿が丸見えになるので、一目で爆釣っぷりを自慢できます。
ただし、ひとつだけ注意点も……。中身が丸見えということは、「釣れていないときも一目瞭然」だということです。ボウズに近い激渋の日は、中身がスカスカの引舟を晒すことになるため、恥ずかしさと切なさが倍増することは覚悟しておきましょう!

クリア仕様の引舟は、入れ掛かりの時はドヤ顔を決められる反面、貧果の時は恥ずかしさが倍増する諸刃の剣です(笑)。
クリアボディは「鮎」に悪影響を与えるのか?

「クリアボディだと、光が入って中の鮎が暴れるのでは?」
購入前にこのような疑問を抱く方もいると思いますが、1シーズン使い倒した私の結論は、「中の鮎への悪影響は感じなかった」ということです。
実際に使ってみると、心配していたような暴れる様子はなく、中の鮎は下流側に頭を向け、静かに落ち着いて泳いでいました。もちろん、その鮎をオトリとして送り出しても、いつも通り野鮎が追ってきて、問題なく掛かります。
それどころか、使っていく中で「むしろクリアボディのほうが、鮎にとって自然な環境なのでは?」と感じるようになりました。
常に外光が入るクリアボディの中では、鮎が暗さに反応して体色を変化させるような様子もありませんでした。結果として、川を泳ぐ野鮎と同じような体色が保たれているように感じます。
「光が入って悪影響がある」どころか、より野鮎に近いコンディションを維持できる。クリアボディの「友舟 AX-700S クリアブルー」は、鮎にとって自然に近い環境を作れる引舟なのかもしれません。
ダイワ「友舟 AX-700S クリアブルー」の外観とスペック

私が1シーズン川で使い倒した「友舟 AX-700S クリアブルー」のリアルな外観と基本スペックを紹介していきます。
1シーズン使い込んだ外観のリアル(傷の目立ち具合は?)

浅場では石にガンガンぶつけながら使用するため、ボディ底部は石に擦れて傷だらけの状態です。しかし、驚いたことに水に濡れると傷があまり目立たなくなり、内部の様子を見るのにも一切支障はありませんでした。

また、ボディ上部のホワイト部分も擦り傷自体は多いものの、近づいて見ないと分からないレベルです。「ホワイトは傷が目立ちにくい」というのは、実際に使い込んでみて分かった嬉しい誤算でした。
基本スペックと価格

「友舟 AX-700S クリアブルー」の基本情報は以下の通りです。
- 外寸(cm):約42.5×21.5×16.5
- 容量(L):約7.0
- 重量(kg)約1.26kg
- メーカー希望小売価格:17,000円(税別)

約7.0Lの容量は、初期の小型鮎から終盤の大鮎までカバーでき、取り回しも良く、非常に扱いやすいバランスです。
充実の搭載機能(フラッグシップと同等!)

安価なエントリーモデルではなく、実用性を重視した機能が充実しています。
・高復元力機能:「起き上がりこぼし」の原理で復元しやすい
・速攻投入口:鮎の投入が楽々
・観音扉部ハニカム形状:舟本体へのスムーズな水の流入を促進
・小蓋部のスリット:舟本体への水の流入を促進
・大型通水口:舟内の水の循環がスムーズになり、鮎が弱りにくい
・ハイマウントフック:オトリ交換時などに舟を持ち上げやすい
・スタビライザー:水中での舟の安定性を向上
・ロータリーロック:砂ガミのトラブルを激減
実はこの「AX-700S クリアブルー」、搭載機能やボディ形状は、ダイワの上位モデル「友舟 AT-700SP-S」と共通する部分が多くあります。
上位モデル譲りの高い基本性能を備えつつ、さらに「中の様子が見えるクリア仕様」という強みを持っていることを考えると、実用性とコストパフォーマンスのバランスに優れた引舟だと言えるでしょう。
実はこのAX-700Sクリアブルー、搭載機能やボディ形状はダイワのフラッグシップモデル「AT-700SP-S」とほぼ同等なんです。
フラッグシップ譲りの高い基本性能を備えつつ、さらに「中の様子が見えるクリア仕様」という唯一無二の強みを持っていることを考えると、実用上の性能やコスパはAX-700Sクリアブルーの方が上と言っても過言ではありません!
2026年製造のAX-700Sクリアブルーは点検対象
2026年に製造されたダイワの友舟シリーズの一部において、製造上の不具合品が混入し、使用中にロープがハンドルから抜ける可能性があることが確認されています。
「友舟 AX-700S クリアブルー」も点検対象に含まれており、ダイワから正式に点検・修理のお知らせが発表されています。
私もインスタグラムなどで「ロープが抜けた」という投稿を何件か目にしていましたが、メーカーから正式な案内が出ています。
2026年2月~9月に購入した対象製品をお持ちの方は、ダイワ公式の案内を確認し、購入した販売店へ預けて点検してもらいましょう。ダイワ公式では、対象製品について2026年製造品を全数点検すると案内しており、受付期間は2026年9月~2027年12月末、返送までは預かり後2~3週間を予定しています。
ダイワ「友舟AX-700Sクリアブルー」はどんな釣り師におすすめ?

「友舟 AX-700S クリアブルー」は、幅広い鮎釣り師におすすめできる引舟です。特に、「引舟の中の鮎の状態を常に把握しておきたい」という方には、心強いアイテムです。
なぜなら、「フタを開けずに中の様子をチェックできる」というのは、従来の黒い引舟にはない、クリアボディならではの大きなメリットだからです。
特に、「釣った鮎をできるだけ良い状態で持ち帰りたい」というこだわりのある釣り師にとっては、頼もしい相棒になります。
- 「たくさん釣れたのに、オトリ缶やクーラーボックスに移すタイミングが遅れ、鮎が酸欠で死んでしまった……」
- 「掛かり所が悪くて弱った鮎に気づかず、鮮度が落ちてしまった……」
このような苦い経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか。
クリアボディの「友舟 AX-700S クリアブルー」なら引舟の中が見やすいため、鮎の状態を確認しながら、弱る前にオトリ缶やクーラーボックスへ移すタイミングを判断しやすくなります。
「釣果を無駄にせず、できるだけ良い状態で鮎を持ち帰りたい」。そんなこだわりのある鮎釣り師にこそ、ぜひ使ってほしい引舟が「友舟 AX-700S クリアブルー」です。
まとめ:友舟AX-700Sクリアブルーは、見た目のインパクトを超える「実用性」がある!

ダイワの「友舟 AX-700S クリアブルー」は、スケルトン仕様の外観から、一見すると見た目重視のモデルに思われがちです。しかし、実際に1シーズン使って分かったのは、見た目だけでなく、実釣で役立つ実用的なメリットを備えているということです。
「クリアボディ」という構造は、単なるデザイン上の特徴ではなく、実釣において以下のようなメリットをもたらしてくれました。
- フタを開けた瞬間の「鮎の飛び出し」が減った
- 舟の中が明るく、狙いのオトリを見つけやすい
- フタを開けずに、引舟内の鮎の状態や尾数を把握しやすい
これらは、クリアボディならではのメリットです。オトリ鮎を選んで取り出しやすくなるだけでなく、引舟内の鮎の状態をこまめに確認できるため、鮎が弱る前に対処する判断もしやすくなります。
見た目のインパクトだけで敬遠するのは、もったいない引舟です。引舟の買い替えや追加を検討している方は、ぜひ「友舟 AX-700S クリアブルー」を候補に入れてみてはいかがでしょうか。
見た目だけでは分からないクリア仕様の使いやすさを、ぜひ実釣で体感してみてください!