【がま鮎ダンシングマスター 実釣インプレッション】2シーズン使用して感じた性能と使用感を徹底解説!

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【がま鮎ダンシングマスター 実釣インプレッション】2シーズン使用して感じた性能と使用感を徹底解説!
  • 風が強い時にも軽快に竿操作がしたい
  • 1日中使っていても疲れない竿が欲しい
  • シビアな状況でも鮎を掛けたい

軽くて細い鮎竿が使っていて楽なのは当然。しかし軽くて細い竿は頼りなさそうだからという理由で、ちょっと強めの竿を使う人が多いんじゃないでしょうか?

しかし強めの竿は重量が重くなるので、持っていて疲れやすいし、繊細なオトリ操作がし辛いので慣れていないとオトリを早く弱らせてしまいます。

私は鮎釣りを始めてから20年以上ずっと少し強めの竿を選んで使い続けてきましたが、2023年からはほとんどの場面でダンシングマスターを使うようになるほどダンシングマスターの性能に惚れ込んでいます。

この記事では私がダンシングマスターを色々な状況下で使ってみた経験から、ダンシングマスターの性能と使用感について解説していきます。

ダンシングマスターがどのような状況で使えて、他の竿とどう違うのかが分かるようになりますので、ダンシングマスターの性能が気になっている方や、鮎釣りを楽にしたいと思っている方は是非最後まで読んでみて下さい。

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ダンシングマスターは軽量繊細ながら幅広い状況に対応できる万能竿

ダンシングマスターは軽量で繊細な竿に分類されていますが、使ってみると意外と対応範囲が広い竿であることが分かります。

私も使ってみるまでは「軽くて取り回しは楽だけど鮎を引き抜くには少しツライ竿かな」と思っていましたが、そんな心配は全くなし。私が最初に使ったダンシングマスターのMHの8.5mは前作のダンシングスペシャルのHタイプより鮎を引き抜くのは簡単にできると感じました。

  • 操作性抜群
  • 引き抜き性能が想像以上に高い
  • 胴調子で伸されにくくバレにくい

というように良い所しかないんじゃないかというぐらい完成度の高い鮎竿がダンシングマスターという竿です。

ばくぺこ
ばくぺこ

最初に買うのはMHがおすすめ。荒瀬などの急流でなければ初期から後期まで活躍してくれるので使える場面が1番多いです。

使って感じたダンシングマスターのメリット5点

軽い

ダンシングマスターの最大の特徴は「軽さ」。がま鮎史上最軽量の重さは快適な竿操作を約束してくれます。

がま鮎史上最軽量の重さを実現できた理由は、今まで使われていない特注のカーボンを使っているから。そのカーボンがどのようなものかはカタログやウェブサイトで明らかにされていませんが、サプライヤーに対して色々と要望を出して作ってもらったようです。

Mタイプの8.5mはわずか169gの異常な軽さ。片手で楽々持てる軽さは圧巻で、一日中持っていても疲れ知らずで繊細な操作を続けることができるでしょう。

一度使えば他の竿を使うのが嫌になってしまうほどの快適性を提供してくれるのがダンシングマスターという鮎竿です。

竿径が細く風の影響を受けにくい

ダンシングマスターは竿径が異常に細いため風に強く、他の竿だと釣りにならないような強風時でも釣りができてしまう竿

竿の重量がいくら軽くても竿径が太ければ強風時の操作性は極端に悪くなってしまい、特定の条件下だけ楽に操作できる竿になってしまいますが、ダンシングマスターはあらゆる状況で楽に操作ができる竿です。

以前、オトリ屋さんに「今日は釣りにならんから止めとけ」と言われるような強風が吹いていた時がありました。他の釣り人は強風で釣りにならず、すぐに撤収していく中、ダンシングマスターを使っている私は割と苦戦することなく釣りを続けることができたこともあります。

竿径の細さは強風時に非常に強い味方となってくれます。ダンシングマスターのような細い竿を持っておくと、強風下の厳しい条件の中でも鮎釣りを楽しむことができるので非常におすすめです。

軽量繊細なのに対応範囲が広い

ダンシングマスターは軽量繊細タイプの竿ながら様々な状況を釣りこなすことができる対応範囲の広い竿です。軽量繊細な竿は対応範囲が狭く、限られた場面でしか使えないのではないか?と思いがちですが、ダンシングマスターはそんなことはありません。

私が所持しているMHタイプの8.5mは183gという重さで一見すると頼りなさそうな印象。しかし、ウェブサイトやカタログの説明にあるように早瀬クラスの流れで24cmくらいの鮎を相手にしても全く問題ない強度とパワーを兼ね備えています。

実際に使ってみると「もっとデカイ鮎を掛けてもイケるんじゃない?」と思わせてくれるような胴の粘り強さを感じることができるでしょう。それでいて流れの緩いトロ場で繊細な泳がせ釣りを完璧にこなすことができるので対応範囲は相当広いと言えます。

ばくぺこ
ばくぺこ

ダンシングマスターは私が今まで想像していた軽量繊細竿のイメージを大きく変えてしまいました。今時の軽量繊細竿は凄いですよ!

オトリが弱りにくい

ダンシングマスターは胴調子かつ柔軟なためオトリに非常に優しい竿。ベテラン釣り師のように繊細な操作ができなくても竿の柔軟性がオトリ鮎に掛かる負荷を上手く吸収してオトリ鮎が弱るのを防いでくれます。

  • 竿の操作を繊細に行うことが苦手な人
  • オトリ鮎が弱りやすい高水温の状況
  • オトリを上流に引き上げる【引き釣り】

以上のような人や場面で使うと非常に効果があり、釣果に差が付きます。

ばくぺこ
ばくぺこ

特にオトリを引き上げる「引き釣り」でオトリの泳ぎが不自然になりにくく、野鮎が良く掛かるので、引き釣りメインの釣り人に使ってみてほしい。

柔軟な竿はどんな人でもオトリの自然な泳ぎを引き出しやすい
柔軟な竿はオトリを引いた時に必要以上に負荷をかけないため、オトリの泳ぎが不自然になりにくく野鮎に追われやすくなります。
そのためキレイに鮎を泳がせないと野鮎に追われないようなシビアな状況でも釣果を上げる手助けとなってくれるはずです。
操作に慣れていない初心者が竿を少し雑に操作しても竿の性能でオトリの自然な泳ぎを演出してくれるので、初心者が使えば野鮎を掛ける機会が確実に多くなり、早く上達することができるでしょう。

泳がせ釣り、引き釣りのどちらも使いやすく感度も優秀

ダンシングマスターは柔軟な竿なので、どちらかというと「泳がせ釣り」の方が得意な竿だと思いますが、「引き釣り」で使っても使いやすい竿。

「泳がせ釣り」ではオトリに微妙なテンションをかけてキレイに泳がせることができるのはもちろん、「引き釣り」でもダンシングマスターの柔軟性がオトリの自然な泳ぎを演出してくれるので、私が以前に使っていたエクセルシオマスターマインドよりダンシングマスターの方が明らかにオトリを引きやすく、野鮎がかかる確率が高くなったと実感しています。

ダンシングマスターは感度も前作のダンシングスペシャルよりかなり進化していて、付属のソリッド穂先に変えても掛け鉤が石に当たったり、野鮎に触れたりした時がよく分かるようになっています。サカサ鈎が外れてしまっている場合でも手元に違和感が伝わるので回収してチェックするための判断がしやすくなりましたね。

ばくぺこ
ばくぺこ

感度は釣果に直結する重要な部分。竿の感度が良いと仕掛けを回収してチェックする判断がしやすく「釣れない状態」で釣っている時間を減らすことができます。

ダンシングマスターは折れやすい竿なのか?

ダンシングマスターを2シーズン使ってきましたが折れやすいということは全くありません。私が今まで使ってきた鮎竿と同じように使えます。むしろ今まで使ってきた鮎竿より限界点が高そうな印象。

ただ、ダンシングマスターは「ねじれ」には弱いようです。「九頭竜返し」のように鮎を引き抜いて自分の上流に鮎を飛ばす際に竿を返して、ねじるようにしてしまうと折れやすいとのこと。しかし、ダンシングマスターでそんな抜き方をする人は、ほとんどいないと思うので全く問題はないと言えます。

ダンシングマスターが折れやすいと思っている人は、ダンシングマスターが発表された時のカタログの記載内容が原因だと思われます。私もこの記載内容(上の画像)を見て「折れやすい竿なのかな」と思ってしまいました。しかし、この記載内容は軽量化のために肉薄ブランクスで塗装も最小限にしている鮎竿全般に言えることで、ダンシングマスターに限ったことではありません。

大鮎用の強度が高い竿でも、根掛かり時に竿をちょっと強くあおったり、伸されたような状態から強引に引き抜こうとしたり、急激に竿を操作したりすると簡単に折れてしまいます。実際に私は強度が高いから大丈夫だろうとパワーロッドで強引な操作をして2回ほど折ってしまいました。

ばくぺこ
ばくぺこ

全ての鮎竿は急な操作はNG。しかし、ジワっと負荷を掛けていけばかなりの強度を発揮してくれます。

ダンシングマスターをパワーランク別に解説

ダンシングマスターの全4種類あるパワーランク別に使うのにおすすめな場面を解説していきます。

Mタイプ:タフコンディション時に最適

  • 渇水で鮎の警戒心が強い時
  • 高水温でオトリ鮎が弱りやすい時
  • 釣り人が多く、鮎がスレている時

初期の鮎が小さい時にも活躍しますが、1番効果を発揮するのは鮎を掛けづらいタフコンディション時。

キレイに泳がさないと野鮎が反応してくれないような状況やオトリが弱りやすい状況ではMタイプの超柔軟な調子がオトリのキレイな泳ぎを引き出しつつ、オトリ鮎に掛かる負荷を最小限にしてくれます。

ダンシングマスターのMタイプを持っていれば他の人が苦戦するような状況でもコンスタントに鮎を掛け続けられるかもしれませんよ。

ラインナップ中最も柔軟なMタイプは小さいオトリや弱ったオトリでも流れの中にオトリを馴染ませることが可能。オトリを弱らせにくいだけでなく、弱ったオトリやオトリに不向きなサイズでも野鮎を掛けることができる点もMタイプの強みです。

MHタイプ:初期〜後期まで活躍、使える場面が1番多く万能

  • 繊細な泳がせ釣りから早瀬の引き釣りまでこなせる万能性
  • 初期~後期まで使える
  • 小型~25cmぐらいまでの鮎に対応可能

ダンシングマスターで1番汎用性が高いのがMHタイプ。あらゆる状況で活躍してくれる竿で、私はシーズン中1番出番が多い竿ですね。2024年シーズンはほとんどMHタイプで釣っていました。

ダンシングマスターで最初に買うならMHタイプがおすすめ。操作性・パワー・感度・オトリ管理能力の全ての性能バランスが優れていて、ダンシングマスターの性能の凄さを1番体感できると思います。

Hタイプ:20cm〜25cmぐらいの鮎をテンポよく釣るのに最適

重量的には硬中硬程度の重さなのに早瀬タイプよりパワーがあるのがHタイプ。

操作性や風切り性能の良さはそのままにパワーを向上させています。竿に少し張りがあり、竿が曲がりすぎないので強い流れの中での操作性は抜群。流れの緩い所より、ある程度流れが強い所で竿の良さが感じられるバランスに仕上げてあると感じます。

23cm前後の鮎が多く掛かるような状況ならHタイプがピッタリ。MHタイプでも大丈夫ですが、掛けてから取り込むまでの時間は確実にHタイプが早いので、テンポよく良型の鮎を釣りたいならHタイプがおすすめです。

オトリ管理能力や竿の柔軟性はMHタイプには劣ります。Hタイプを使う場合、竿操作は少し丁寧に操作することを意識しないとオトリに負担が掛かり過ぎてしまうので注意しましょう。オトリの繊細な操作に自信がなければ、付属のソリッド穂先を装着してオトリに掛かる負担を軽減するもの効果的です。

HHタイプ:25cm以上の大鮎釣りに最適

大型の鮎を狙うのに適したパワーを備えているのがHHタイプ。

細身なので強風時でも繊細な操作が可能で、厳しい条件下でも大鮎を繊細な操作で掛けにいくことができる竿。付属の穂先は流れのキツい所やオモリを付けた状態でオトリを操作するのに適したチューブラ穂先。大きなオトリでも穂先がダレることなく思い通りに操作できます。

ラインナップ中最も胴調子に設定されているので、大鮎が掛かり竿が伸されたような状態になったとしても胴部分の粘りとパワーで糸が切れるのを防ぎつつ大鮎を寄せて取り込める調子です。

ばくぺこ
ばくぺこ

HHタイプは軽くて操作性の良い大鮎用の竿を求めている人にピッタリの性能

ダンシングマスターの各部分を見てみる

元竿

「Dancing Master」の文字部分は立体感がある仕様。

裏側には鮎のイラストが描かれています。

鮎のシルエットがある部分は川を泳ぐ鮎を表現。光の当たる角度によって色が変わるマジョーラカラーを採用しているようです。

グリップ部分は滑りにくいラバー調の仕様ではないですが、濡れた手で持っても滑らないので安心して扱えます。この仕様のグリップは2025年時点でダンシングマスターのほかに【エクセルシオ エルティアラ】・【エクセルシオ エルクラウン】・【競技GTI2】の3機種となっているようです。

玉口部分はがまかつ伝統のデザインですが、赤部分はメタリックレッドで非常に綺麗です。

元竿の玉口付近には、鮎2匹が描かれていて「Only a “MASTER” discovers the new world」と表記があります。日本語に訳すと「マスターだけが新しい世界を発見する」という意味のようです。

#2~#6

#2〜#6のデザインは共通でメタリックレッド・ブラック3本線のおなじみのデザイン。玉口に補強リングがあるのは元竿だけで、#2〜#6のリングに見えるシルバー部分は塗装となっています。

穂先

穂先は

  • 標準穂先:テクノチタントップ
  • 替穂先(M・MH・Hタイプ):S2ソリッドトップ
  • 替穂先(HHタイプ):硬調チューブラートップ

の3種類で、パワー重視のHHタイプのみ替穂先が異なる仕様です。

左:ダンシングマスター  右:パワーソニック
上:ダンシングマスター穂先  下:パワーソニック穂先

ダンシングマスターの穂先は元部分は穴埋めがされてなく、どの機種のトップかが分かるような表記もありません。おそらく軽量化のために、そのような仕様になっていると思われます。

上栓

上栓のデザインは元竿の玉口付近に描かれているデザインと一緒です。

竿袋

竿袋は伸縮性と携帯性に優れた素材で、ベストのポケットにコンパクトに収納できて便利です。ネイビーの生地に「Dancing Master」と記載されただけのシンプルな竿袋です。

がまかつの別売りの竿袋との違いは

  • 竿袋の幅が異なる(別売り品が幅が広い)
  • 別売りの竿袋は濡れた状態でも竿を入れやすいが、純正品は濡れると引っ掛かりが強く入れにくい
  • 別売りの竿袋は竿袋を伸ばす時用のつまむ所が付いているので竿の出し入れが楽

の3点で、別売りの竿袋の方が性能的に優れていて使いやすいです。

ダンシングマスターの竿袋と比較すると別売りの竿袋のほうが使いやすいですが、私が持っているパワーソニックの竿袋は別売りの竿袋と同じような質感で非常に使いやすかったです。

竿ごとに竿袋の質感は違うようなので、がまかつ全ての鮎竿の純正竿袋より別売りの竿袋が優れているわけではないので注意しましょう。

楽に鮎釣りをしたいならダンシングマスターが最適!

私はダンシングマスターを2シーズン使ってきましたが、この竿には不満というものが全くありません。

  • 風切り性能が高く強風時でも使えるし、疲れにくい
  • 思った以上にタメ性能が高く、鮎を掛けてから楽にやり取りできる
  • 軽いので疲れないし、竿操作が楽

鮎を楽に釣るための性能全てを搭載しているのがダンシングマスターという竿なんじゃないかと思えます。楽に釣るだけではなく、野鮎を掛けるための性能も高いので平均釣果はダンシングマスターを使い出してからアップしてきて、ますます鮎釣りが楽しくなりました。

今スタンダードな引抜早瀬クラスの竿を使っているなら、1度軽量繊細なダンシングマスターを使ってみてほしいですね。簡単に買える値段の竿ではありませんが、楽にたくさんの鮎を掛けられる竿であることを実感してもらえると思います。

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