- 右岸・左岸と立ち位置を変えた時に引舟を付け替えるのが面倒
- ベルトのフィット感の微調整をしたいが面倒くさい
- フィット感に優れた鮎ベルトが欲しい
鮎ベルトは鮎釣り用品の中で、釣り中の快適性に割と大きく関与しているアイテムだと思っています。立ち位置によって引舟の付け替えをしなくてよくなったり、ベルトのフィット感を好みの状態に微調整しやすかったりすれば、余計な事を考えずに釣りに集中できます。
私は鮎釣りを始めて20数年の間、色々なタイプの鮎ベルトを使ってきて鮎ベルトが鮎釣り中の快適性に大きく影響することを実感してきました。
この記事では便利な機能が満載の【ダイワ鮎ベルト DA-3020SP】を実際に使ってきて感じた便利な点を解説していきます。
【ダイワ鮎ベルト DA-3020SP】のどのような点が便利で使いやすいのかが分かる内容となっていますので、鮎ベルトを変えてより快適に鮎釣りをしたいと考えている人や【ダイワ鮎ベルト DA-3020SP】の機能が気になっている人は、ぜひ最後まで読んでみて下さい。
鮎ベルトDA-3020SPを使えば色々な場面でストレスなく鮎釣りに集中できる
どの鮎ベルトを買えばいいか迷ったなら【鮎ベルトDA-3020SP】を買っておけば間違いないです。
ダイワの鮎ベルトのフラッグシップモデルなので値段9,900円(税込)と高いですが
- 引舟の付け替え不要
- 使いやすいオモリポーチが標準装備
- 肉厚でフィット感に優れる背パッド
- タモの抜き差しがスムーズにできるタモホルダーが標準装備
- 簡単にウエスト調整ができる
というように鮎ベルト周りに必要便利な物と機能が全て付いていると言っていいぐらい充実しています。
私は2023年・2024年の2シーズンの間、何種類かの鮎ベルトを使ってきましたが、1番使い勝手が良かったのが【鮎ベルトDA-3020SP】。使い比べてみると分かりますが、細かいところでの使いやすさが抜群なベルトだと思います。
特にダイワの他の鮎ベルトとの大きな違いとなっている「D.D.S」というダイヤル操作でウエストを調整できる機能がとても便利。今までの鮎ベルトでは手間がかかっていた長さの微調整がダイヤルを回すだけでできるので、使うタイツの厚さや食事前後でお腹周りが微妙に変わった場合にすぐフィット感を調整できます。
鮎ベルトは壊れない限り買い替えることがほとんどないので、使いやすく高機能なベルトを買った方が良いです。
便利な機能5点
引舟付け替え不要の「スイングベルト」
ダイワの鮎ベルトと言えば、左岸右岸の立ち位置で引舟の付け替えが不要な「スイングベルト」。
通常の鮎ベルトは1本のベルトであるのに対して、スイングベルト仕様は通常のベルトとスイングするD環用のベルトの2本のベルトが付いています。
川に立ち込んでいる時に引舟をつないでいるD環が下流側にスイングして、体の下流側から引舟が引かれるので、川の中で流れと引舟の抵抗から踏ん張って耐えるのが楽になります。
従来のベルトは引舟を繋いでいるD環があまり移動しない仕様なので、左岸から右岸に立ち位置を変更した場合に引舟を体の左側のD環から右側のD環に付け替える必要があったのですが、スイングベルトなら付け替え作業が不要。その時立ちこんでいる流れに合わせてスイングベルトのD環が勝手に動いてくれます。
スイングベルト仕様の鮎ベルトは左岸と右岸を行ったり来たりする釣り場では引舟の付け替えが不要でとても便利。
開け閉め簡単!「マグネットオモリポーチ」
鮎ベルトDA-3020SPに付属のオモリポーチはマグネットタイプなので、開ける時は指で引っ張って簡単に開けることができ、オモリを取った後にマグネットの力で自動で閉まるので非常に便利。オモリを取る作業がスピーディーに行えます。ファスナー式のように閉め忘れることもありません。
ファスナー式のポーチだけしか使ったことがない人は便利さが分からないかもしれませんが、1回マグネット式を使ったらファスナー式が面倒だと思うはず。現在、私はマグネット式オモリポーチしか使いたくありません。
オモリポーチのファスナーを閉め忘れると、片付け時に鮎ベルトを外して車に放り込んだ時にオモリが散乱してしまいますが、マグネット式ならその心配はありません。
クッション性とサポート力向上の「肉厚背パッド」
鮎ベルトDA-3020SPの背パッドは非常に肉厚でクッション性とサポート力が抜群です。
私が今まで使ってきた鮎ベルトはクッション性が無いようなものばかりだったので、DA-3020SPを装着した時はクッション性とサポート力の良さに感動したのを覚えています。加えて背パッドの屈曲性が優れているので体にぴったりとフィットしてくれる点も優秀。
鮎ベルトは釣り中にずっと身に付けているので、装着感が良い物を選ぶと快適に鮎釣りができるようになります。
鮎タモの抜き差しをスムーズにする「鮎タモホルダー」
「鮎タモホルダー」はベルトに取り付けて鮎タモの抜き差しをしやすくするアイテム。
鮎タモはベルトと鮎タイツの隙間に入れるのですが、ベルトをしっかりフィットさせるとタイツとベルトの抵抗が大きくなり鮎タモを素早く抜き差しするのがしにくくなります。しかし、「鮎タモホルダー」(タモスルーやタモスムーサーなどとも呼ばれる)を使えば抵抗が少なくなり鮎タモの抜き差しがしやすくなります。
鮎タモの抜き差しをストレスなくできるアイテムですが、抜き差ししやすくなる分、川に立ち込んでいった時に流れの抵抗で鮎タモが抜けやすくなるので注意。
簡単にウエストの微調整ができる「D.D.S」
ダイヤルを回すだけで10cm(左右5cmずつ)ウエスト調整ができるのが「D.D.S(ダイレクトダイヤルシステム)」。
D.D.Sが活躍する場面は
- ご飯を食べた後でお腹周りが少し苦しい時
- 厚さの異なる鮎タイツを履いた時にフィット感を調整する時
- 鮎タモの抜き差し具合を調整したい時
鮎ベルトのウエスト調整は意外と面倒なので、少しぐらいフィットしていなくても我慢して使っている人は多いんじゃないでしょうか?私もその類の人間で、「もうちょっと緩くしたいなー」と思っていても面倒でそのまま使ってしまっていました。しかし、D.D.Sがあれば微調整が簡単。すぐに好みのフィット感に調整できます。
D.D.Sはウエストの微調整を目的としているので、大まかな調整はサイズ調整環で行います。
D.D.S使用上の注意点
ダイワのウェブサイトには以下のような記載があります。
※装備品(錘ポーチなど)の装着位置によってはベルトの伸縮を阻害する場合があります。
ダイワWebサイトより引用
※装備品は機能に干渉しない位置にお取付けください。
どういうことか実際のベルトの画像で説明すると
ダイヤルを締めると上の写真の黄色⇔部分が最大5cm背パッドの中に収納されて短くなります。そのため、D.D.Sを緩めた状態で下の図のようにタモホルダーを付けてしまうと、ダイヤルを締めて短くしようとした場合にタモホルダーが邪魔をしてベルトを短くできなくなってしまいます。
D.D.Sでベルトの長さ調整をする場合は背パッドから調整環の長さと付属品の取付位置に注意しましょう。
D.D.Sの可動域を邪魔しないようにするには、D.D.Sを完全に締めてベルトが一番短い状態で付属品を付けたり、サイズ調整環の位置を調整すればOKです。
デメリット
非常に便利な機能満載の鮎ベルトDA-3020SPですが、
- ウエストが細い人は使える機能が限られる
- ベルトが2重になるため少々ゴチャつく
以上2点デメリットがあるので詳しく解説していきます。
ウエストが細い人は使える機能が限られる
当たり前ですがウエストが細い人は付属品を付けるスペースが少なくなります。
ベルト全長75cmで使う人と95cmで使う人では20cm使えるスペースに差が出てしまい、95cmで使う人が問題なく装着できるタモホルダーが75cmで使う人はスペースが足りず装着できません。
上の写真はウエスト約75cmの私が実際に使っている長さですが、タモホルダーはスペースが全く足りず付けることができませんでした。
ダイワのウェブサイトでは使う人のウエストサイズに対する注記はありませんが、製品パッケージの説明書には以下のように記載があります。
本製品は、タイツ着用状態でのウエストサイズが85~125cmの方に適合しますが、95cmよりも細い方は一部装備品を装着できない可能性があります。
スイングベルトがあるせいで、付属品を付ける位置やスペースが限られてしまうのは仕方のないことですが、購入するにあたり重要なことだと思うのでウェブサイト上に分かりやすく記載してほしいところです。
ベルトが2重になるため少々ゴチャつく
ダイワのスイングベルト採用の鮎ベルト全てに言えることですが、ベルトが2重になっているのでベルト周りはスッキリしません。
引舟の接続部も上の写真のように垂れ下がるので邪魔だと感じる人もいるでしょうし、ベルト周りに付ける物は極力少なくしたい人にとっても向いてないと感じます。
スイングベルト仕様の鮎ベルトの購入を考えているなら、持っている人のを借りて使用感を確認するのがおすすめです。
参考:私の鮎ベルトのセッティング
3mmの鮎タイツを履いてウエスト約75cmの私がどのようなセッティングにしているかを参考までに解説していきます。
オモリポーチはベルト前部分に付ける
前部分に付ける理由は取る時にオモリを確認しやすいから。また、私は左手でオモリを取るので左手で取りやすい前部分左側にセットしてます。右手でオモリを取る人ならベルト前部分右側に付けると使いやすいと思います。
オモリポーチを付ける場所がスイングベルトの可動部分なので、スイングベルトとメインベルトの間に少しスペースを作るようにしています。
タモホルダーの装着はあきらめる
ウエストが細い私はタモホルダーを付けるスペースの確保が困難なので付けるのはあきらめました。
下の図ようにして強引にオモリポーチとタモホルダーを付けることもできますが、スイングベルトの機能を生かせないような気がするので、無くてもあまり困ることがないタモホルダーは付けていません。
タモの抜き差し加減はD.D.Sを使って、抜き差ししやすい締め具合にベルトの長さを調整することで対応しています。
背パッドのD環には鮎タモの尻手ロープを装着
背パッドのD環は鮎タモ紛失防止の尻手ロープを装着するためのものだと思ってください。
理由は背パッドのD環につないで使いやすくなるアイテムが他にないから。引舟は正面のD環に付けるし、飲み物を背中のD環に付けると取りにくくなってしまい使い勝手が悪いです。
最初は「後ろに尻手ロープを付けたら邪魔じゃないのかな?」と思っていましたが、実際に使ってみると全く気になることはなく快適に使えますよ。
メインベルトのD環には飲み物を装着
メインベルトにあるD環には飲み物をつないでおきます。私は右手で取るので右側にD環を付けて使っています。
メインベルトのD環は取り外し可能なので、自分が使いやすい位置に変更して使いましょう。
鮎ベルトDA-3020SPは色々な場面で使いやすい万能な鮎ベルト
DA-3020SPはウエスト周りが太い人のほうが搭載されている機能を全て使えるので特におすすめです。ウエストが細い人は使える機能が限られる場合がありますが
- 引舟の付け替えが不要な「スイングベルト」
- 細かいウエスト調整がすぐにできる「D.D.S」
- フィット感が良くサポート力が高い「背パッド」
の機能は使えるのでDA-3020SPはほとんどの人にとって便利な鮎ベルトと言ってよいでしょう。
どんな場面でも快適に鮎釣りをするのをサポートしてくれるベルトなので、これから鮎ベルトを買おうと思っている方や買い替えを検討している方は、鮎ベルトDA-3020SPを候補に考えてみてはいかがでしょうか?