鮎釣りをするにあたって必需品となる鮎ベルト
各メーカー新しく発売するものは便利な機能を搭載して少しでも快適に鮎釣りが出来るように工夫をしてきていますが、鮎ベルトはそうそう壊れて使えなくなる事は無いので、新しい物が便利になっているとはいえ、簡単に買い替えるような人は少ないだろうし、実際に使ってみないと良いかどうかは分からないでしょう
そこで私が今季、ダイワとシマノの2大メーカーの最高峰の鮎ベルトを買って使ってみたので、それぞれを使ってみて感じたメリットとデメリットを紹介していきます
どちらもダイヤルでウエストを調整できる機能を持ったベルトなので、それぞれのメーカーのダイヤル調整式のベルトが、どんなものか気になっている人は是非最後まで読んでみて下さい
今回比較する2つのベルトはコチラ
ダイワ 鮎ベルトDA-3020SP
シマノ リミテッドプロアユベルトAC-007V
使い比べた感じた結論を先に言ってしまうと
ダイワ 鮎ベルトDA-3020SPの方が機能的に優れていると私は思いました
ダイワ独自の機構である「スイングベルト」がやっぱり優秀で非常に便利
ダイヤルでのウエスト調整の部分は両者とも大きな違いは無いので、優劣は無いと判断しました
それぞれのベルトの詳しいレビューは別でしていますので興味のある方は読んでみて下さい
【鮎釣り必需品の鮎ベルト】ダイワ 鮎ベルトDA-3020SP レビュー
ダイワ 鮎ベルトDA-3020SP メリット
スイングベルトは偉大だ
ダイワの鮎ベルトの最大の特徴
スイングベルト
まーこれは便利な仕組みで考えた人は凄いと思います
スイングベルトに引舟を繋いどけば
右岸、左岸
どちらに立っても引き船を付け替える事無く、引舟を繋いでいる部分が下流側に移動してくれます
常に体の下流側から引舟が引っ張られるので楽なんです
普通の鮎ベルトと使い比べてみると、その凄さを実感できますね
実際私もスイングベルトの鮎ベルトは数年使っていますが、久々にスイングベルト無しの鮎ベルトを使うと、「スイングベルトは偉大だなぁ」と再認識させられました
オモリポーチの使い勝手はやっぱり非常に良い
付属のオモリポーチはマグネット開閉式で非常に使いやすいです
マグネット部分を開いてオモリを取ったらオートで閉じてくれるので、「閉じる」という工程をしなくて済みます
これも普通のファスナー式のオモリポーチと使い比べると断然楽だと感じますね
背パッドのフィット感が優れている
背パッドは肉厚なのと屈曲性に優れているので、腰のカーブに沿ってフィットします
今まで使用してきた鮎ベルトの中では一番高性能な背パッドですね
ダイワ 鮎ベルトDA-3020SP デメリット
ウエスト周りが細い人は付属のタモホルダーが装備出来ない
ウエスト約70cmの私にはスペースが無さ過ぎてタモホルダーは装着不可でした
ウエストが細い人にはちょっと不満が出る仕様ですね
背パッドも長いのでそれもタモホルダーの装着スペースを圧迫する原因となっています
とは言え正直タモホルダーは使ってみて、「無いと不便」という事は感じなかったので、私的には大したデメリットではありませんでした
スイングベルトがあるためウエスト周りが多少ごちゃごちゃするのと、ベルト周りにつけれるアイテム位置に制限がある
仕様上仕方ないですが、メインのベルトに覆い被さるようにスイングベルトがあるのでウエスト周りが多少ごちゃごちゃします
あとはスイングベルトをメインのベルトに固定しているパーツ部分が邪魔になって、ベルトにつけるオモリポーチはマナーケースなどのアイテムの位置が制限されます
この位置にマナーケース着けたいのにスイングベルトが邪魔でつけられない!ってような事がでてくる
この点はスイングベルトの無い普通の鮎ベルトの方が自由度が高いですね
ベルトが2重なので外す時に2回バックルを外さないといけないので、その点もスタンダードなベルトと比べると少し面倒くさいです
シマノ リミテッドプロアユベルトAC-007V メリット
ベルトが1本なのでウエスト周りがスッキリ
ダイワのスイングベルトの様なものが無いので、ベルトはスタンダードな1本仕様
よってウエスト周りがスッキリしています
付けるアイテム位置もスペースが広いので、使いやすい位置に配置する事ができます
スタンダードなベルトはオモリポーチやマナーケースを付ける位置の自由度が高い
また、ベルトが1本のため着脱もワンタッチでスピーディーに行えます
対応ウエスト周りが70cm~なのでウエスト周りが細い人も問題ナシ
ウエストが細めの人にも対応しているので、付属のタモホルダーも問題なく装着できます
ウエストが細いけど、オモリポーチ、タモホルダー、マナーケースを付けたいって言うならスタンダードなタイプのシマノのベルトがオススメ
シマノ リミテッドプロアユベルトAC-007V デメリット
デメリットと言うより「ダイワのベルトと比べるとここがちょっとねぇ・・・」といった点になります
背パッドが硬くて腰回りにフィットしない
リミテッドプロの鮎ベルトの背パッドってホント硬くて腰のカーブに全然フィットしません
フィットさせようと思ったら相当締めないと無理
というより私のような細いウエスト(70cm程度)に背パッドが対応出来てないだけなのかもしれないので、ウエストが太い人ならフィットするかもしれません
まぁとにかく硬いので、腰部分のサポート能力は高いと言えるかもしれませんが、フィットしてないと付け心地はいいとは言えないです
オモリポーチはダイワ製と比べると使いづらい
シマノのオモリポーチが悪い訳では無く
ダイワ製のマグネット開閉式と比べると使いづらい
という事になります
シマノのオモリポーチはオモリを入れる時に楽に入れれるようにスリットが入ったラバーが付いているので、ファスナーのみの普通のオモリポーチと比べると断然使いやすいです
しかし、ダイワのマグネット開閉式と比べると、どうしても使い勝手は劣ると感じます
引舟をつける位置を立ち位置によって変える必要がある
右岸、左岸に立ち位置を変えた時に引舟を繫いでいる位置を変えるかどうかは人によりますね
- ベルトの中心に付けて右岸、左岸両方に対応する人
- 立ち位置によって下流側の腰の部分に付け替える人
- 最初に付けたら右岸、左岸に立ち位置を変えても付け替えない人
私は鮎釣りを始めた時はスタンダードな鮎ベルトを使っていましたが、右岸、左岸に立ち位置を変える度に引舟を付け替えていました
スタンダードな鮎ベルトしか使った事のない人にとってはデメリットと感じない事かもしれませんが、スイングベルト使用者からすると引舟からの引っ張られ方に違和感を感じる所です
ダイヤル性能はシマノのBOAがちょっと上
どちらのベルトにも付いているダイヤル調整システム
これはシマノのBOAダイヤルがちょっと上です
理由はシマノの鮎ベルトのレビューでも書いていますが
ロックした状態でも逆回転が出来て緩める方向に微調整できるからです
緩める方向に微調整できるのは良いですね
今までこんなタイプのダイヤルシステムは使った事が無かったので、ついついロック解除して調整してしまいますが、慣れれば締め具合の微調整が楽にできる仕様です
まとめ:スイングベルトの機能をメリットと感じるかどうかで選べば間違いなし
私はスイングベルトのメリットは非常に大きいと感じたのでダイワのベルト推しです
理由は常に引舟が体の下流側から引っ張られる方が楽で耐えやすい事
しかし、引舟を付け替える事や引舟からどう引っ張られようが気にならない人なら、スイングベルトはアイテム装着スペースを制限する邪魔な物だと感じるかもしれません
どちらもダイヤルでフィット感を調整できる優れもののベルトなので、どちらのベルトを買えばいいのか分からなければ
- 引舟から一定方向から引っ張られる事にメリットを感じるならダイワのスイングベルトタイプ
- 引舟の付け替えが面倒でない、または付け替えしないのならシマノのスタンダードタイプベルト
というように選べば間違いないでしょう