本格的に鮎釣りを始めようとしている初心者のみなさん
タイツってどれ買おうとしてますか?
- ウェットタイツとドライタイツってどう違うの?
- タイツの生地厚が違うと何が変わるの?
- 最初に買うべきタイツが知りたい
という感じでどれを選んでいいのか分からないって人多いと思います
それぞれの特徴が分からないまま買ってしまうと、同じような状況でしか使えない物を重複して買ってしまったり、使える状況が全然なかったりして自分の釣りスタイルにマッチせずに、無駄な買い物をする事になってしまったりする可能性があります
そこでこの記事では、私が鮎釣り歴20数年の中で使ってきた経験から、最初に買うべきタイツと色々なタイツの特徴やメリット、デメリットを解説してきます
この記事を読んでもらえば、色々なタイツのメリット、デメリットが理解できるので適切なタイツ選びができるようになります
- 最初に買うべきタイツの種類
- ドライタイツとウェットタイツの違い
- 生地厚別のメリット、デメリット
以上の事について詳しく解説していますので、鮎釣り用のタイツについて詳しく知りたい人は、是非最後まで読んでみて下さい
安全性と汎用性の高さが決め手 初心者は最初に生地厚3mmのウェットタイツを買うべし
初心者に最初にオススメするのは
生地厚3mmのウェットタイツ
理由は安全性、安定感、保温性が高く長い期間着用できる事です
足首から先の部分がなく、水が入ってくる仕様のため以下の特徴があります
- 川で転倒して流されても足部分が浮く事がなく、泳げるので安全性が高い
- 立ち込んでも浮かされる感じが少なく、川の中で踏ん張りが効いて安定感がある
- 生地厚3mmは保温性が高く、シーズンを通して着用できる
初期と後期の水温の低い時期は寒いことは寒いんですが生地厚3mmのウェットタイツなら、なんとか我慢できる時が多いです
ウェットタイツで川歩きや立ち込み方を覚えてもらって、上達してきたら2本目に買うタイツとしてドライタイツを選べば、より安全に川に立ち込めるんじゃないかと思います
生地厚3mmのウェットタイツの安全性と安定感の高さ&初期から後期まで着用できる使用期間の長さが決めて
生地厚3mmのウェットタイツを買った後に、個人の好みで選ぶタイツは異なると思いますが
- 生地厚3mmのドライタイツで水温の低い時期を快適にする
- 生地厚1.0mmか生地厚1.5mmのウェットタイツで真夏の暑い時期を快適にする
というのが私がオススメするタイツの使い分けです
ウェットタイツ&ドライタイツ それぞれの特徴
ウェットタイツとドライタイツの大きな違いは「防水性の有無」です
- ウェットタイツは防水性なし
- ドライタイツは防水性あり
防水性があるかないかで使い方は大きく変わってくるので、ウェットタイツとドライタイツのメリットデメリットを解説していきます
ウェットタイツの1番の特徴は「安全性」が高い事
メリット
「真夏でも涼しい」
足首から水が入ってくるので涼しいです
真夏の厳しい暑さの中でも水が入ってくるウェットタイツは防水のドライタイツと比べて涼しいので、熱中症対策にもなります
「腰ぐらいまで立ち込む時に安定感がある」
水が入ってくるため浮かされる感覚が少なく、しっかり踏ん張れます
川歩きに慣れていない初心者は、最初は安定感の高いウェットタイツで川歩きに慣れるのがオススメです
「川で転んで流された時も足が浮かずに泳ぐ事ができるので安全性が高い」
ウェーダーなどは川で転倒して流されると空気が入っている足が浮いて、頭が沈むような形になり、かなり危険な体勢になります
しかし、ウェットタイツはタイツ内に水が入っているので、足が浮かされる事がなく泳げるので安全性が高いと言えます
安全性が高いとは言え、流されたらパニックになって危険な状態になる確率は高いので、流されないように注意して釣りをすることが1番重要
「ドライタイツと比べて安い」
足首から下の部分が付いてない分安いです
メーカーによって違いますが、ドライタイツの方が1万円ぐらいは高い値段設定のところが多いです
「トイレ(小)がしやすい」
ほとんどの鮎釣り用のウェットタイツはダブルファスナーなので、下からファスナーを開けてサッと用をたすことが出来ます
ドライタイツと違い鮎ベルトを外す必要がないので非常にラク
「生地厚のバリエーションが豊富で好みや用途別に選べる」
1.0mm~3.0mmと生地厚の種類が豊富なので自分が求める性能のものが見つかります
生地厚の違いによる差は基本的に以下のような感じになるので選ぶ際の参考にして下さい
生地厚 | 動きやすさ | 保温性 | 価格 |
---|---|---|---|
薄い | 動きやすい | 低い | 安い |
厚い | 動きにくい | 高い | 高い |
デメリット
「初期、後期の水温が低い時期は寒い」
水が入ってくるので水温の低い時期に使うと当然寒いです
寒さを我慢しながら釣りをしていても楽しくないですし、寒すぎると集中できないので釣りになりません
「体が冷える事により体調不良になりやすくなる」
体が冷えると腰痛持ちは腰痛が酷くなったり、ギックリ腰をやったり、風邪ひいたりと体調不調が起きやすくなるので注意です
「カイカイ病(腰~ふくらはぎ部分に起きる湿疹)が発症する」
カイカイ病とは私が勝手に命名しているウェットタイツを着用した際に発生する、とても痒い湿疹が出る症状の事です
ウェットタイツを着用した事がある人ならほとんどの方が経験していると思います
あの痒さはホントにツライ
厄介な事に症状が結構長続きするので、釣行後何日かは痒さに悩まされます
ドライタイツは保温性が高く体を冷やしにくい
私が今所持しているものは古いので前面にファスナーが付いていませんが最近のものは前面にファスナーが付いているものが多いので脱ぎ履きがしやすくなっています
メリット
「水が入ってこないので保温性が高い」
完全防水のため水が入ってきません
そのため保温性が高く、初期や後期の水温の低い時期に大活躍します
体が冷えると体調を崩しやすくなるので、水温の低い時期に釣りをする機会が多い人は持っておくべきアイテムです
「カイカイ病になりにくい」
人によりますがカイカイ病になりにくいです
私はドライタイツを履いている時はカイカイ病になった事が全くありません
完全防水のため、暑い時期は蒸れが酷くなりますが、それでもカイカイ病にはなりませんでした
なぜかドライタイツはカイカイ病は発生しづらいので、カイカイ病がイヤな人はドライタイツの着用がオススメ!
デメリット
「安全性がウェットタイツより劣る」
完全防水がゆえにタイツ内に多少空気が残ります
なので転倒して流されたりすると、足が浮きやすく危険な状態になりやすいです
フィット感がゆるいウェーダーほど足が浮きやすい訳ではないですが、ウェットタイツよりは足の部分が浮きやすいので転倒しないように注意が必要
タイツ内に空気が入っている分、腰より上ぐらいまで立ち込んだ時に浮かされる感じが出てくるので、踏ん張りが効きにくい点も注意しましょう
ウェットタイツと同じような感覚で流れの中に立ち込むと危険なので、慎重に少しずつ流れの中に立ち込むように心がけよう!
「真夏は暑く、蒸れて不快になる」
私は生地厚2mmのドライタイツを持ってますが、真夏の暑い日には着用しません
完全防水のためタイツ内が蒸れて、かなり不快な状態
最高気温が30度を超えてきだしたらドライタイツは暑すぎてキツイのでウェットタイツばかり着用しています
私の知っている人でオールシーズンドライタイツを使う強者は「暑くなったら腰ぐらいまで川に浸かれば涼しいから大丈夫」と言っていますが、私には暑くて無理でした
「値段が高い」
ウェットタイツに比べると使う場面が少ないので需要が少ないのと、足首から下の部分があるせいか値段が高めです
そのため持ってないという人もいます
「生地厚が厚いものばかりで、メーカーによっては欲しい生地厚が無かったりする」
生地厚は3mm、3.5mm、4mm、5mmと厚い生地厚しかないのと、各メーカーで1種類の生地厚しが取扱いがないところがほとんどで選択肢が限られています
生地厚1.0mmでドライタイツ作ってくれると、真夏でもカイカイ病と無縁の涼しくて快適に着用できるドライタイツが完成すると思っているんですが、ドライタイツは保温性を目的として選んでいる方が多いので生地厚が厚いものになっているのかなと感じます
「トイレ(小)が面倒くさい」
トイレ(小)をするのはウェットタイツと比べて手間がかかります
それぞれのタイツでの工程を比較してみましょう
- ウェットタイツ
- ①タイツのファスナーを開く
②用をたす
③タイツのファスナーを閉める - ドライタイツ
- ①鮎タモと鮎ベルトを外して、置いておく場所を探す
②鮎タモを外して置く
③鮎ベルトを外して置く
④タイツをずり下して用をたす
⑤タイツを引き上げる
⑥鮎ベルトを装着する
⑦鮎タモを装着する
ドライタイツのトイレ(小)をする工程の内、鮎タモと鮎ベルトを外す作業がマジで面倒くさいです
置く場所を見つけて、そこまで移動する手間も面倒くさいし、鮎タモと鮎ベルトを外す作業も面倒くさい
そのためドライタイツ着用時はあまりトイレ(小)をしないように、利尿作用があるお茶やコーヒーをなるべく控えるようにしています
参考:ドライタイツ&ウェットタイツの生地厚別解説
参考として生地厚別に私の考え方を解説していきますので、参考になれば幸いです
ドライタイツ
主にドライタイツを使うのは水温の低い時期に体の冷えを防止する目的で使うので、生地厚は厚いものが多いです
生地厚3mm
暑い時期でもなんとか着用できるかもしれないですが、初期や後期の低水温時や雨が降った後の水温が下がった時に使うのがオススメです
3mmの生地厚はドライタイツの中では薄い生地厚なので、しゃがむ作業がしやすく機動力重視のドライタイツになります
保温性と機動力の両方を求める人にオススメなのが生地厚3mmのドライタイツ
生地厚3.5mm
生地厚3mmよりも保温性を高めたドライタイツで、初期や後期の低水温期に長い時間立ち込んでも快適に釣りができます
水温の低い時期の鮎釣りをより快適にしたい人にオススメなのが生地厚3.5mmのドライタイツ
生地厚4mm&5mm
相当水温が低い時期に釣りをする人にオススメなのが生地厚4mmまたは5mm
腰や足に不安があり、できる限り冷えを防止したい人にとってもオススメです
3月の水温が低い時期に渓流釣りをやる人が使うのも良さそう
ウェットタイツ
生地厚1.0mm
真夏の超暑い時期を快適にしたい人にオススメのタイツ
生地厚が薄くて屈曲性が良いので、しゃがんだりする作業がしやすいのが特徴
生地厚1.5mm
真夏の超暑い時期を快適にしつつ、ある程度長い期間使えるタイツが欲しい人にオススメ
私はこの厚さを愛用中ですが、動きやすいし、涼しいので7月~8月は生地厚1.5mmを使う事がほとんどです
生地厚2mm
初期と後期の水温の低い時期は寒いと思うので、ある程度水温が上がってきてから使うのがよい生地厚
生地が薄い分、動きやすく機動力は高いです
涼しいタイツが欲しいけど、保温力もある程度ほしい人にオススメ
生地厚2.5mm
この近年は生地厚2.5mmの厚さがメインになってきているような気がします
シーズン通して気温が高めになっているので、今後は2.5mmの厚さのタイツが主流になりそうな感じで、シマノはこの生地厚のウェットタイツが主流になっていますね
保温性と動きやすさのバランスは1番優れているタイツだと思っています
生地厚3.0mm
初期から後期まで使えるので、1本のタイツをオールシーズン使いたい人向け
生地厚が厚いので転倒したた時のダメージも軽減してくれるので安全性も高いです
上達して深く立ち込んで釣るなら保温性が高い生地厚3mmがオススメ
最近は猛暑に対応する「ショートタイツ」も発売中
浅いチャラ瀬などで深くまで立ち込まない釣りをするなら、このショートタイツが快適
近年の猛暑の中で快適に鮎釣りをするために製品化されたタイツで、このショートタイツの下にアンダータイツを履いて使います
普通のアンダータイツを下に履いてもいいんですが、安全性を求めるならヒザやスネ部分に衝撃吸収パッドを搭載している「プロテクトタイツ」を履くと快適性と安全性を両立できるのでオススメです
しかし、転倒した時のダメージは通常のウェットタイツより大きくなる可能性が高いので、川歩きに慣れてない初心者にはオススメしません
ある程度川歩きに慣れて、歩き方や滑りやすい危険なところが分かってきてから使うのが良いと思います
ショートタイツは涼しく快適だけど安全性は劣るので、通常のウェットタイツの時より慎重に川歩きをするように心がけよう
まとめ:生地厚3mmのウェットタイツを基準に2本目のタイツを選ぼう
初心者の方は最初に買うべき生地厚3mmのウェットタイツを使ってみた上で「3mmのウェットタイツではちょっと不快だなぁ・・・」という場面をカバーできるタイツを次の1本に選びましょう
人それぞれ我慢できない部分や重視する機能は異なるので、この記事のウェットタイツやドライタイツの各生地厚の特徴を参考にして選べば良いと思います
まわりに鮎釣りをしている人がいれば、その人が使っているタイツを聞いて、そのタイツを選んでいる理由を聞いて参考にするのも良いですね
快適で安全に鮎釣りをするためには鮎タイツの選び方は重要です
それぞれのタイツの特徴を理解して、可能であれば店頭で試着や生地の質感を確認した上で選ぶようにしましょう